年間貯金額はいくらが理想?貯金の成功に大切なこと3つ
お金が無いため将来が心配である、どの程度自分は貯金するといいのか把握したい、貯金は得意ではないが貯金目標がわかるとなんとか達成できるかもしれない、などというように思っている人もいるのではないでしょうか。
ここでは、みんなどれくらい貯金してるのか?年間どれくらい貯金があればいいのか?お金を貯めるために大切なこと3つについてご紹介しましょう。
お金が無いため貯金したいと思っている場合にはぜひ参考にしましょう。
目次
みんなどれくらい貯金してるのか?
全国の平均貯金額は1,047万円と聞くと「うちはそんなに貯金してない」と思う方も多いのではないでしょうか。以下のデータには全国の世帯あたりの平均貯金額がまとまっています。
平均の世帯あたりの貯金額
これらのデータを見ると高齢者世帯の平均貯金額が全体の平均を引き上げていることがわかります。
定年退職した後は年金だけでは生活費が不足し認知症や脳卒中など介護に繋がる病気にかかった場合、膨大な費用がかかります。
ですから高齢者世帯は老後を見越した貯金が必要になるため平均貯金額が高くなるのです。また、母子家庭など収入源が少なく養育費が必要な世帯は平均貯金額が少なくなっています。
また、貯金がない世帯も決して少なくありません。全体ではなんと16.0%の人が貯金がない世帯になっています。
このことを考えると一部の高額な貯金をもっている人達が全体の平均貯金額を引き上げていると考えられます。
貯金がない世帯の割合
子育てや収入源が少ない世帯は貯金額が少なっていますが、長い目で見ると老後の貯金に備えた対策が必要になることが分かります。
一時的に貯金が落ち込んでも少しずつ貯金ができるうちに貯めることが大切になります。では各年代ごとの平均の貯金額はどうなっているのでしょうか。
20代の平均の貯金額
20代の平均の貯金額は、160万1千円になっています。
20代の平均の貯金額が少ないのは、仕事を始めてまだ年数が少ないことにプラスして、給料や年収の平均がまだ少ないためと考えられます。
30代の平均の貯金額
30代の平均の貯金額は、423万2千円になっています。
30代の平均の貯金額が、20代に比べて大きく伸びているのは、仕事を始めて年数が経ったことだけでなく、給料や年収の平均がアップしてきたためと考えられます。
40代の平均の貯金額
40代の平均の貯金額は、707万6千円になっています。
40代の平均の貯金額がそれほどアップしていないのは、子供の教育費などが増加したり、子育てのために共働きから家庭に妻が入ったりしたためと考えられます。
50代の平均の貯金額
50代の平均の貯金額は1,034万7千円になっています。
50代の平均の貯金額が大きいのは、貯金している年数が長いだけでなく、相続があったり、子供が独立したため貯金にその分回せるようになったりしたことなどが影響していると考えられます。
なお、平成25年度の厚生労働省が公表した平均の貯金総額によると、平均の世帯あたりの貯金額の大きな順番は50歳代以上が全てを占めています。
この結果は、別の年代と比べて貯金年数がその分長くなったり、退職金や相続なども影響したりすることを考慮すると当然とも言えるでしょう。
なお、ここでご紹介した平均値の中には、富裕層の一部の高額の貯金額がある人も含まれています。
そのため、感覚的には、この平均値は違和感があるでしょう。実際には、貯金額としては、全世帯の約半分が700万円以下、母子世帯の約半分が100万円以下になり、いずれも先にご紹介した平均の世帯あたりの貯金額より非常に少ないことが分かるでしょう。
(参照:平成25年 国民生活基礎調査の概況)
どれくらい貯金があればいいのか?
では、どれくらい貯金があるといいのでしょうか?
フリーター
フリーターでほとんど貯金が現在無い場合は、給与の3ヶ月分に相当する金額をまず貯金することからスタートしましょう。
例えば、月収が15万円の手取りの場合であれば、貯金額としては3ヶ月分の15万円で45万円を目標にしましょう。
予期せずに、急に失業したり、急に病気になったりします。
このような場合に、貯金として給与の3ヶ月分に相当するものがあると安心できるでしょう。
結婚前の男性
結婚前の男性の場合には、年収と同じ金額の貯金額を目指しましょう。
月収の15%を7年間貯金すると、年収とほとんど同じ金額になります。
子供がいる夫婦
子供がいる夫婦の場合は、出費がかさむ場合が多くあります。
一部のボーナスを場合によっては貯金に回すなどして、年収の2倍を目指しましょう。
変動が年収にはあるでしょうが、年収の15%を24歳~40歳の17年間に貯金した場合は、貯金額が年収の約2.5倍になります。
定年間際の夫婦
定年間際の夫婦の場合は、2,500万円の貯金を目指しましょう。定年間際の夫婦の場合は、2,500万円の貯金を目指しましょう。
例えば、定年退職した後、生活費として年金の足りない分が100万円毎年必要としましょう。25年間定年退職した後に生きるとすれば、2,500万円の貯金が目安の一つとして必要になります。
データによれば、貯金に回すのは年収の約10%~15%の人が最も多く、全体の約22%くらいでした。貯金をしていない人は、この中には含まれていません。
なお、全体の約30%が貯金をしなかった人です。平均の全国の年収の手取り分は491万円であるため、12ヶ月でこの手取り分の10%を割ると約40,000円、手取り分の15%を割ると約60,000円になります。
毎月の貯金が負担になる場合は貯金にボーナスをまわすなど、年間を通じて年収の手取り分の10%~15%を目標に貯金ができるように管理しておくと負担はそれほどないでしょう。
しかし、200万円代の年収で住宅や車のローンなどがあれば、家計をあまり圧迫しないように注意しましょう。
世帯に子供がいる場合には、年収の手取りからではなく、全額の児童手当を貯金にまわすのみでもいいでしょう。
中学校を子供が卒業するまで児童手当は支給されるので、貯金に全額をまわすと金額としてはそれなりのものになるでしょう。
また、資産管理のポイントとしては、小学生の時期のそれほど子供にお金がかからない頃に、その後の大学の資金をできる限り貯金しておいたり、住宅ローンの返済を定年退職するまでに払い終わったりしておくことなども大切です。
お金がまとまってある程度できると、資産を投資で増やしたりするなど、お金を貯金以外の方法で増やすこともできます。そのため、無理のないそれぞれの年収に応じた枠内で、貯金をスタートすることが大事です。
お金を貯めるために大切なこと3つ
では、お金を貯めるためにはどのようなことが大切なのでしょうか?
ここでは、お金を貯めるために大切な3つのことについてご紹介しましょう。
お金が貯まらないと悩んでいる場合にはぜひ参考にしましょう。
1.強い自制心
自制心があることが、お金が貯まらない人と貯まる人との決定的な違いです。
いかにツールの便利なものや家計簿のすばらしいものがあっても、自分自身の自制心が最終的に必要でしょう。
自制心というのは、上手く自分の欲望や感情をコントロールしたり、抑えたりする精神力や気持ちのことです。
お金を貯められる人は、間違いなく、自分の心をコントロールできるでしょう。
例えば、自分の心をコントロールできるのは、ランニングを毎日頑張る、体重を毎日測ってみる、などです。
自制心がある人は、継続する力があり、コントロールが生活習慣にもできるため、よくお金も貯まります。
例えば、毎日支出を500円以下に抑える、毎朝資格の勉強をするために午後10時までに寝る、ということを決心して実行してみましょう。
お金を貯めるには、コントロールする力とガマンする力がある程度必要です。
2.強制先取り貯金を利用
貯金を強制的にするためには、貯金する分を月々の給料から先に除いておいて、残ったお金のみを使うようにするものです。
基本的に、貯金する分を差し引いたお金だけを使えるようにするため、お金が頑張りに関係なく貯まるというようなものです。
例えば、30万円の手取りで3万円の貯金を月々行う場合は、27万円が給料日に手元に残るようになります。
「先取り貯金」とこのような方法は言われており、必ずと言っていいくらい貯金ができる人は実践しています。
この先取り貯金の詳しい方法については、ネットなどで紹介されているためチェックしてみましょう。
3.固定費は最初に見直す
一度固定費を見直しすると、節約する効果が継続します。
例えば、安いスーパーを食費を毎日削減するために見つけるというような節約は、効果は毎日継続しないと持続しません。
しかし、お金として固定的に月々出費しているようなものを見直すと、節約した効果は継続します。
このようにして余った分は、貯金にしっかりと回すことができます。
固定費を見直しする場合には、保険料と車関係の費用が高い優先順位があります。
ここでは、保険料と車関係の費用を低減する方法についてご紹介しましょう。
【保険料を低減する方法】
保険としては、医療保険や生命保険、学資保険、年金など、さまざまなものがあり、多くの保険に入っている人も多くいるでしょう。
なお、日本人の3大出費の一つが保険料であると言われています。
それほど多くの費用を保険料に使っています。
万一の場合に頼りになるのは保険ですが、保険として必要以上のものに入るのは、無駄な出費をその分していることにもなります。
手厚いほど保障はいいということではありません。手厚い保障があるのは、保険料をその分払っているためです。
保障として万一のためのものは、必要最低限でいいでしょう。保険のみが、このようなリスクに対して準備するものではありません。
リスク対策としては、現金を持っているのも立派なものです。極端に言えば、貯金が1,000万円もあると医療保険のほとんどは必要ないでしょう。
貯金でこのような病気になった場合のリスクはカバーできます。
保険の見直しをする場合には、保障の過剰なものはないか、ということも大事でしょう。
【車関係の費用を低減する方法】
車については、持つかどうかがポイントの大きなものです。
車の場合は、運用・保有についての維持費が高額になります。
出費としては、ガソリン代、駐車場代、税金、自動車保険、車ローンなどというようなものがあります。
車に関しては、選択肢として持たないというものもあります。
例えば、カーシェアリングやレンタカーというようなものを利用するのもおすすめです。
数える程度しか車を使わない、使うのは短時間のみである、というような場合はカーシェアリングやレンタカーにする方が非常に費用が削減できる場合も多くあります。
【固定費のこれ以外の低減】
固定費としては、この他にもあります。
スマホの基本料金は、家族割を利用したり、最近は格安simなどを利用したりして低減できます。
プロバイダー料・ネット接続料は、スマホのテザリングを利用することも考えましょう。
また、固定回線の場合でも、乗換などによって安くなることもあります。
電気代の基本料金については、アンペアを低下することによって安くできます。
また、自宅に昼間はいないのであれば、プランを深夜電力タイプに変更することによって電気代が大幅に安くなることもあります。
照明が家庭の電力の3分の1を占めています。そのため、より省エネになる照明に変更すると、電気代を安くすることができます。
例えば、LEDにハロゲンランプから変更するのみでも、節約が非常にできます。
更新する際などに、家賃交渉をダメもとで行ってみるのも方法の一つかもしれません。
さらに低い金利の住宅ローンに借り換えすることができないか検討してみましょう。
現在は、非常に金利が低くなっているため、住宅ローンを借り換えすることによって節約効果が非常にあることもあります。
使う頻度が多くなくて年会費がかかるようなクレジットカードは、すぐに解約しましょう。
このように、当然のように月々払っている費用の見直しをすることによって、家計の固定費を少なくすることができます。
家計の固定費の低減を、ぜひ行ってみましょう。
また、節約・貯金をしてお金を増やすことも大切ですが、
副業でお金を増やすことができれば、今の生活を劇的に変えることも可能です。
興味がある人は以下の記事も参考にしてください。
まとめ
ここでは、みんなどれくらい貯金してるのか?年間どれくらい貯金があればいいのか?
お金を貯めるために大切なこと3つについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
みんながどれくらい貯金しているのか、年間どれくらい貯金があればいいか、ということが分からない場合には、ここでご紹介したことをぜひ参考にしましょう。
また、お金が貯まらないと悩んでいる場合には、ここでご紹介したお金を貯めるために大切なこと3つについて十分に把握しておきましょう。
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