アンカーテキストとは?|SEO効果が高い書き方を紹介します
「そもそもアンカーテキストって何?」
「具体的にどんな書き方をすればいいの?」
「SEOをする上で、どんなアンカーテキストが効果的?」
このページを訪れた方は、上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。
正しいアンカーテキストの記述は、SEOにおいて非常に重要な要素のひとつです。
このページでは、「そもそもアンカーテキストって?」といった基本的な疑問にお答えするだけでなく、どのような作り方をすれば効果的なSEO対策になるのか、具体的な例を出して説明をします。
目次
アンカーテキストとは
アンカーテキストは、Googleが公式に発表をしている「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」に詳しく記載があります。
「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」
https://support.google.com/webmasters/answer/7451184#optimize
アンカーテキストとはハイパーリンク化されている部分のテキストで「リンクテキスト」または「テキストリンク」とも呼ばれます。
ハイパーリンク化されたテキストをクリックすると、サイトの内部または外部のページへの遷移が可能です。
アンカーテキストはページを遷移する際に使う下記のようなテキストで、当サイトではオレンジ色を使用していますが、一般的には下線に青文字で表記される場合が多いです。
ちなみにGoogle、Yahoo!、Bingなどの検索エンジンも、アンカーテキストに青文字、または下線に青文字のスタイルを使用しています。
1.「Google」の検索結果
2.「Yahoo!」の検索結果
3.「bing」の検索結果
ユーザーはアンカーテキストが記述されているリンクから、今いるページから同一サイト、ドメイン内の別のページもしくは外部のサイト、別のドメインのページへと遷移します。
そのためサイト運営者は、次のページがどのようなページか、アンカーテキストを使って詳しく端的に、わかりやすく説明する必要があります。
アンカーテキストを誘導の意味を込めて最適化すればサイトのユーザビリティに繋がり、ひいてはSEOにおいても効果を発揮するのです。
アンカーテキストの作り方と例
アンカーテキストの作り方と例を紹介します。アンカーテキストはHTMLで下記のように記述します。
この<a>から</a>で囲まれたタグをaタグと呼び、aタグでテキストを囲むとリンクを作成できます。ちなみに「href」というのは、指定したリンク先に移動するという意味です。
aタグについて詳しくはこちら。
上記の記述の「◯◯◯」に該当するのがアンカーテキストです。このとき、アンカーテキストが「こちら」「クリック」などのような汎用的なものでは、リンクの前の文章でリンク先の説明をしていない場合、リンク先のページがどのような内容か伝わりにくくなります。
そのためたとえばサラリーマンの副業ランキングを紹介しているページへのリンクであれば、
といったようにリンク先のページ内容がわかる文言にするのが重要です。
このようにアンカーテキストの内容を具体的にすると、サイトに訪れたユーザーがリンク先に移動する前にページがどのような内容かをひと目で判断でき、ユーザビリティの向上に繋がります。
アンカーテキストの記述例として、下記のようなものがあります。
※サラリーマンの副業ランキングに関するページへのリンクの場合
<a href=”https://gekkan-fukugyou.jp/side-business-of-the-office-worker-top-10/”>サラリーマン副業ランキング</a>
<a href=”https://gekkan-fukugyou.jp/side-business-of-the-office-worker-top-10/”>サラリーマンの副業ランキングはこちらのページで紹介しています。</a>
<a href=”https://gekkan-fukugyou.jp/side-business-of-the-office-worker-top-10/”>https://gekkan-fukugyou.jp/side-business-of-the-office-worker-top-10/</a>
<a href=”https://gekkan-fukugyou.jp/side-business-of-the-office-worker-top-10/”>こちら</a>
ユーザーがリンク先のページに移るとき、どのアンカーテキストがよりわかりやすいかは一目瞭然です。
画像のaltテキストはアンカーテキストと同様に扱われる
画像でリンクする場合は、altテキストがアンカーテキストと同様な扱いになります。altテキストとは、画像や動画が何らかの原因で表示されなかったときに代替となるテキストです。
画像を使用した場合のアンカーテキストについてGoogleの公式でも下記のように説明しています。
もう 1 つの理由は、画像をリンクとして使用する場合、その画像の alt テキストが、テキストリンクのアンカーテキストと同様に扱われることです。
nofollow属性について
アンカーテキストを記述する際のハイパーリンクにnofollow属性をつけると、リンク元のSEO評価を受け渡さないようできます。
リンクにnofollow属性をつけるには、以下のように記述します。
アンカーテキストがSEOで重要だといわれる理由
アンカーテキストは、サイトに訪れたユーザーに対して情報を伝えるためだけではなく、検索エンジンに対しても情報を伝えるメリットがあります。
上記についてそれぞれ詳しく説明していきましょう。
ユーザーに対するアンカーテキスト
ユーザーが自分の求めるページをサイト内で探す際、リンクがどこにあるかわからないと離脱する可能性があります。そういった機会損失を防ぐためにも適切なアンカーテキストを使用して、リンク先の内容を簡潔にわかりやすく説明する必要があるのです。
適切なアンカーテキストが設置されているサイトは、以下のようなメリットがあります。
2.ユーザーの直帰率が下がる
3.ページビューが上がる
上記のメリットはサイトのSEO評価を上げる効果的な施策といえます。
検索エンジンに対するアンカーテキスト
Googleなどの検索エンジンは、クローラーと呼ばれるロボットを使って、世界中のウェブサイトを巡回しています。
このクローラーは先ほど紹介したaタグをたどってページを遷移します。クローラーはこのとき記述されていたアンカーテキストを参考に、リンク先の内容がどのようなページかを判断するのです。
つまりアンカーテキストを最適化して情報を伝えると、検索エンジンからも評価されやすいサイトやページになるのです。
また「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」には、下記のようなアンカーテキストが有効であると記載されています。
「ページ」「記事」などの一般的なアンカーテキストや、リンク先のページと関連のないテキスト、またURLは避ける。(新しいウェブサイトのアドレスを宣伝したり参照したりする場合などは除く)
長いアンカーテキストは避ける。
ユーザーがリンクを見逃したり、誤ってリンクをクリックしないよう、通常のテキストとリンクのアンカーテキストを簡単に区別できるようにする。
過度にキーワードを詰め込んだアンカーテキストや、ユーザのナビゲーションに不要なリンクは作成しない。
参考・参照:「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」
アンカーテキストを最適化する際には、上記の内容を意識しましょう。
SEO的アンカーテキストの活用法
そもそもアンカーテキストは内的SEO、外的SEOで活用法が異なります。具体的に説明します。
内的SEO
内的SEOとは、たとえばh1タグを最適化する、ユーザビリティを上げるための内部リンクを充実させるといった、サイト内部でおこなう対策をいいます。
内部リンクで使用するアンカーテキストについては、下記4つの項目に当てはまる場合、一時的に検索順位が下がったり、SEO効果として認識されにくいので注意が必要です。
2.リンクの前後の文章で、遷移するページに関連する説明がない
3.内容同士が関連していないページへの内部リンク
4.遷移するページと無関係なアンカーテキスト
こちらはすべて「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」に記載されている内容です。
外的SEO
外的SEOとは主に外部サイトからのリンクを指します。外部サイトからのリンクは自演リンクと自然リンクの2とおりあります。
自然リンクのアンカーテキストはサイト運営者にコントロールできませんが、自演リンクの場合、アンカーテキストの書き方に注意を払わなくてはなりません。
外部リンクのアンカーテキスト書き方は、以下のようなものが効果的とされます。
1.アンカーテキストにリンク先の内容に関連するキーワードが入っている
アンカーテキストにはリンク先のページに関連するキーワードを入れることが重要です。
極端な例でいえば、誤字のアンカーテキストで最適化した場合、その誤字のキーワードで上位表示する場合もありえてしまいます。
2.アンカーテキストが分散されている
同じアンカーテキストで過剰にリンクが貼られている場合、明らかに不自然なリンクとみなされペナルティの対象になります。
不自然なリンクはGoogleからペナルティを受ける可能性があるため、上位表示したいキーワードだけでなく、「こちら」「URL」などを含めながら、アンカーテキストを分散させましょう。
アンカーテキストを分散させつつ、上位表示したいキーワードを含む文言を割合的に多くした方がSEO効果が上がります。
3.リンクの前後の文章で、リンク先のページに関連する説明をする
リンクの前後に関連する説明を付け加えると、ユーザーと検索エンジンにリンク先のページがどのような内容か伝えやすくなります。
外部リンクにおいても同じく、リンクの前後の文章にリンク先のページに関連する内容を入れるとSEO効果が上昇します。
アンカーテキストを設定する際の注意点をチェック
アンカーテキストを設定する際に気をつけるべき注意点です。
リンク先のページが非公開になっていないか
リンク先のページが非公開になっているなどの理由で閲覧できない状態だと、ユーザーがすぐに離脱しサイトの評価を落とす原因になります。
リンク先のページが閲覧できる状態になっているか、必ず確認してから設定するようにしましょう。
リンク先のコンテンツが関連性の高い内容であるか
リンク先のページ内容がリンク元で紹介した内容と関連しない内容の場合、ユーザーが混乱し、サイトの評価を落とす原因になります。
アンカーテキストの文言とアンカーテキストの前後の文章が、リンク先のページと関連する内容になっているか確認しましょう。
リンク先のサイトがスパムサイトでないか
特に外部サイトへリンクをする際に注意が必要ですが、リンク先のサイトがスパムサイトかどうかチェックしておきましょう。リンク先がスパムサイトの場合ユーザーに危険を及ぼす可能性すらあります。
スパムサイトは主に下記のようなサイトが当てはまります。
2.コピーコンテンツを多様に使用しているサイト
3.隠しテキスト、隠しリンクを使用しているサイト
4.ページ同士を大量に相互リンクさせているリンクファーム
隠しリンクや隠しテキストで設定していないか
Googleなどの検索エンジンは、隠しリンクや隠しテキストを偽装行為としてガイドライン違反の対象としています。
Googleのウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に以下のように記載があります。
Google の検索結果でのランキングを操作するためにコンテンツに隠しテキストや隠しリンクを含めることは、偽装行為と見なされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反にあたります。
隠しリンクや隠しテキストは、以下のような事例が当てはまります。
過剰なキーワードなどのテキストは、次のような方法で隠される場合があります:
白の背景で白のテキストを使用する
テキストを画像の背後に置く
CSS を使用してテキストを画面の外に配置する
フォント サイズを 0 に設定する
小さな 1 文字(段落中のハイフンなど)のみをリンクにしてリンクを隠す
検索エンジンからペナルティのリスクを避けるために、上記のような隠しリンク、隠しテキストの使用は控えましょう。
同一キーワードばかりで設定していないか
アンカーテキストに特定のキーワードを入れる施策はSEO上有効です。しかしキーワードを詰め込みすぎると、かえって意図的に評価を上げようとしていると認識されてしまい、評価を落とす原因になります。
同じページにリンクを送る際には同一キーワードばかりでなくアンカーテキストを分散させ、多様なアンカーテキストでリンク設定するようにしましょう。
検索順位はアンカーテキストだけでは決まらない
さて、ここまでアンカーテキストの効果的な書き方や注意点を説明してきました。
アンカーテキストの最適化は、ユーザに対しても検索エンジンに対しても重要な要素ではありますが、あくまでもSEOの一部という点も忘れてはなりません。
検索エンジンのアルゴリズムは日々変化していますし、検索順位はさまざまな要因で決められています。
大切なのは優先順位をつけて、より効果的なSEOをおこなうことです。
まとめ
アンカーテキストの最適化は、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても重要だとおわかりになったかと思います。
先述したようにアンカーテキストの最適化がSEOのすべてではありませんが、SEOにおいて重要な対策といえます。
アンカーテキストの重要性について、Googleの創設者の一人セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジは下記のように論文で説明しています。
The text of links is treated in a special way in our search engine. Most search engines associate the text of a link with the page that the link is on. In addition, we associate it with the page the link points to. This has several advantages. First, anchors often provide more accurate descriptions of web pages than the pages themselves. Second, anchors may exist for documents which cannot be indexed by a text-based search engine, such as images, programs, and databases. This makes it possible to return web pages which have not actually been crawled. Note that pages that have not been crawled can cause problems, since they are never checked for validity before being returned to the user. In this case, the search engine can even return a page that never actually existed, but had hyperlinks pointing to it. However, it is possible to sort the results, so that this particular problem rarely happens.
引用:The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine
これによるとアンカーテキストには、
2.検索エンジンのクローラーがクロールしていないページの存在を教えてくれる。
といった役割があることがわかります。
Googleにとってアンカーテキストは、それほど重要視しているとみれるのです。
もしご自身のサイトの検索順位が思うように上がらないという場合は、この機会にアンカーテキストも含めたSEOの状態を見直してみてください。
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