売れるランディングページの作り方|歴15年のマーケターが教えます
ランディングページとは【webサイトの中で最も目的がはっきりとした1枚のページ】と言えます。
- 売る!
- メールアドレスを獲得する!
この目的を達しないで、ページに訪れた人を離脱させない!くらいの意気込みが必要なページです。
このランディングページは、十数年前から、商品やサービスを売りたい企業にとって、もっとも重要としてきたwebページなのです。
しかし、多くの企業はこのランディングページの制作に苦戦しており、成果を上げるページを作ることが出来ていません。
それはなぜかと言えば、このランディングページの重要性を知っている会社は、このページの改良に命を懸けてきたと言っても過言ではないくらいの熱量を持って取り組んできたからです。
時代の中では何百万円もかけてランディングページを作ったり、社内にランディングページ改良の専門で人を雇ったりして勝負をしてきました。
webマーケティング始まって以来のノウハウと時代に合わせた改良は、一朝一夕で身につくものではありません。
しかし、私たちは、このページに訪れてくださったあなたをビックリさせたいわけではありません。
そのくらい重要で、奥深いものだと知っていただいた上で、ランディングページ初心者でも、改めて作る前に、効果的なランディングページについて知りたい人も満足できるように、ランディングページの作り方について徹底的にお伝えしようと決心して、このコンテンツを書いています。
ビジネスの成長が加速するランディングページの作り方がわかるように、丁寧に見ていきたいと思いますので、知っているパートは飛ばしていただきながら、欲しい情報をぜひ見つけてください。
目次
ランディングページを作る前に|成功への道を知る
ランディングページは、webサイトの中でも特にエッジの効いたページで、特定の目的(ゴール)を設定した1枚のサイトのことです。
その目的は、訪問者を特定の行動に誘導すること。
- ダイレクトに商品を売る
- メールアドレスを獲得する
- 説明会に誘導して参加アポイントメントを取る
- サービスの予約を頂く
業態によって、効果的なゴールは異なりますが、とにかく必ずゴールが設定されています。
そのゴールに向かって、たった1枚のwebページで、身に来てくれた見込客にアプローチします。
たった1枚でゴールまで導かなければいけないからこそ、緻密に設計されたゴールまでの道筋が大事であり、そこには多大なノウハウがあるのです。
ランディングページで重要視されるもの1:CTA(コールトゥアクション)
冒頭からランディングページでは目的(ゴール)の重要性を伝えていますが、ランディングページにおけるゴール設定のことをCTA(コールトゥアクション)と呼びます。
その呼び名の通り、行動喚起するものです。
ランディングページでは何かの行動をしてもらわないといけないのです。それが先ほど伝えた
- ダイレクトに商品を売る
- メールアドレスを獲得する
- 説明会に誘導して参加アポイントメントを取る
- サービスの予約を頂く
というものなのです。
ランディングページにおいては、そのもののボタンを指す言葉として使われることも多いです。
また
「CTAは何にしますか?」
「CTAは正しく設定されていますか?」
というように使われ、ゴールの設定の確認用語として出てきます。
ランディングページで重要視されるもの2:CV(コンバージョン)
もう一つ覚えておきたい言葉がCV(コンバージョン)です。CVは最終的な目的を得ることを指します。
日本語では転換、転化という意味ですが「お客さんになった=転化した」というようなニュアンスです。
人によっては「1CVいくらで獲得できましたか?」というような使い方をします。
同様の言葉でCPA(コストパーアキュゼイション)という言葉があり顧客獲得単価ですが、このあたりは業界によっても違いがあります。
CTAの設定によって、メールアドレスやセミナー申し込みなど、最終的に売りたいものの手前のアクションが欲しい業界は「1CVいくら」
ランディングページから直接商品が買われるサプリや化粧品業界は「CPAがいくら」と使われることが多いです。
また、確認したいこととしてCVR(コンバージョンレート)という言葉があり、これは
CVR=コンバージョン数÷訪問者数×100(%)で重要指標の一つなのですが、このあたりは長くなってしまうので、別の記事で詳しく説明したいと思います。
とにかく、このくらい目的意識を持って作らないといけないという、意識のお話だとまずは思ってください。
ランディングページとホームページとの明確な違い
よく、ランディングページとホームページの違いについて、よくわからないという方もいらっしゃいます。
「ホームページだって、売上があがるために誘導をしているし、そのようにweb制作会社から言われて高いお金を出して作りこんだんだ」
という具合です。
たしかに、よく作りこまれたホームページは素晴らしいですし、会社を調べてつい申し込みたくなる作りをしてあるホームページも増えてきていると思います。
(私たちはホームページから売り上げを上げるノウハウもあるので、お伝えしたいのですが、これは脱線するので別の機会に。)
ランディングページとホームページの違いを分かりやすく言うと
「ランディングページは他のページに行くことができないように設計する」
ホームページはそうではない。と覚えるのが分かりやすいと思います。
なにせランディングページは「渾身の一撃」なので、言葉を強めていえば、なりふり構わずアプローチをする行為なのです。
「別ページもゆっくり見てもらって…」という発想は0です。
シナリオをつくり、シナリオから外れてしまったらもう引き返すという選択肢はありません。
【一発限りのセールス】と考えれば、よりイメージが湧くと思います。
もう次はないかもしれない、そんなセールスをイメージすれば、ランディングページ制作にこめる意気込みも変わってくると思います。
効果的なランディングページの作り方:売上を倍増する根底の考えと流れ
ランディングページを作るとなると、どうしても
- 魅力的なキャッチコピー
- お客さんを誘導する心理テクニック
- 魅惑のオファー
- インパクト
- 目を引くデザイン
こういう派手で外見的な部分に目が行きがちですが、本当に成功しているランディングページは、もっと手前のところで成功の糸を手繰り寄せます。
それが以下の6ポイントです。
- 目的の明確化(1ランディングページ1ゴール)
- ターゲットの明確化|ペルソナの設定と背景イメージの創造
- ランディングページの構成(ワイヤーフレーム)の設計
- デザインの方向性の決定
- システム設定と問い合わせ後の対応の決定
- 運用、効果測定の設定
段取り8分と昔から言われるように、このステップがおろそかになると、作っている途中でコンセプトがブレて売れなくなったり、後で修正を余儀なくされたりしまうなどの問題が生じます。
とても大切なので、面倒くさいと思いますが、一つ一つ丁寧に見ていきましょう。
目的の明確化(1ランディングページ1ゴール)
ランディングページ制作にあたり、最初に行うことは目的(ゴール)を明確にすることです。
もっと具体的に言えば
- Aという商品を売る!
- メールアドレスを獲得する
- 説明会の申し込みをしてもらう
というたった1つのゴールを決めることです。
商品販売の場合
例えばよく言われるミスは
「弊社にはAという商品の他にBという商品もCという商品もあるお客さんによっては欲しいものが違うのだから、全部掲載しておいたらいいじゃないか。」
というもの。
これは、ランディングページにおいては現時点(2023年6月時点)では絶対にやらない方がいいことです。
現時点と書いたのは、今後はどうなるか分からないからです。もしかしたら、時代の流れで複数商品掲載のランディングページが上手くいくかもしれません。
ただし、webでランディングページというものが出来て以来、上手くいったランディングページは必ず1ページ1商品のルールを守ってやってきました。
ですから、今後も1ランディングページ1商品ルールが崩れることはとても考えにくいです。
メールアドレス獲得など直接販売でない場合
商品を売る場合だけでなく「メールアドレスを獲得する」というゴールにしても「説明会の申し込みをしてもらう」というゴールにしても同様です。
人間ですから、ついつい欲が出て、せっかくだからメールアドレスだけじゃなくてLINEのアカウントも一緒に登録してもらおう、とか、説明会の申し込みだけじゃなくてPDFのダウンロードも一緒にしてもおう、とか余計なことを考えてしまいます。
しかし、1ランディングページにおいては1つのゴールが鉄則です。
もしLINEアカウントも一緒に登録してほしいとかの複数がある場合は、ランディングページで一つ目のゴールを達成した後に、改めて次のランディングページでLINE登録も促すなどします。
1ランディングページにいくつもゴールがあると、訪れた見込み客は何をしたらいいのかわからなくなってしまうからです。
ランディングページでは、お客さんをゴールに向けて誘導していく流れを作ります。
そのゴールがいくつもあってはいけないのです。
ちなみに当然ながら、直接販売でないCTAをゴールに設定した場合、バックエンド商品(具体的に売上につながる商品販売)までの販売ステップまで見越した上でのランディングページでなければいけません。
ターゲットの明確化|ペルソナの設定と背景イメージの創造
目的が決定したら、そのランディングページに訪れる見込み客(ターゲット)を明確にします。これは、慣れないうちはペルソナをしっかり設定することが大切です。
※ちなみにマーケティングにおけるペルソナとは、商品を購入する典型的な人物像のこと
例えば、新しく開発した柔軟剤のランディングページのターゲットを考えてみましょう。この柔軟剤のポイントは以下の3点だとします。
- 自然由来成分だけを使っているので、人にも環境にも優しい
- エコフレンドリーなパッケージで、再生可能な素材や、リサイクル可能なパッケージを採用し、環境への配慮がされている。さらにパッケージデザインもそれらを喚起するようなものになっている
- アレルギー対応されており、肌が弱い方や小さなお子さんにも安心して使ってもらえる
この場合のターゲットはどんな方でしょうか。
→主婦?共働きの女性?子どもがアレルギーの両親?
どれも間違えていませんが、ランディングページを作るときにはこれでは弱い。そこでしっかりとペルソナを作ります。
ペルソナの具体例
上記柔軟剤のランディングページを作ると仮定したときのペルソナは以下のように考えました。
a.環境配慮意識の高い30代から40代の女性。自然環境への配慮や持続可能性に関心があり、エコフレンドリーな製品に価値を見出す。家族の健康と環境保護を重視し、自然由来成分を使った柔軟剤を選ぶ。
→30代から40代の女性としたのは、成分に自然由来しか使っていないため、新しい柔軟剤は値段が少し高いため経済的余裕がある方をイメージしたため
b.ご自身が敏感肌の方: 柔軟剤によって、肌荒れや痒みの経験がある方。人生で肌トラブルを多く経験してきたので、肌問題には敏感。場合によっては通院などによって、どの成分が自分の肌に痒みをもたらたすかの成分名まで知っている可能性がある。少々値段が高くても、肌トラブルを防げるならお金をかける方。
c.家族全体の健康に配慮する親: 子供がアレルギー持ちで、肌に身に着けるものだけでなく食事なども気を使っている意識の高い家庭の親。様々な商品を試してきているが、問題が解決されていない方。
d.環境保護に積極的な若者: SDGsや環境問題など最近話題の題材に興味を持つ20代の意識の高い方。新しい商品にも敏感であり、尚且つ自分が環境問題に取り組んでいるという実感を得ることが好きであったり、そういうコミュニティにいることをアイデンティティとしている。
e.オーガニック志向の消費者: 健康と自然に対する意識が高く、有機・自然食品やオーガニック製品を好む人。当然柔軟剤も他の商品と同様にオーガニック成分だけを使ったものが好き。
ペルソナ作りで失敗しないためのポイント
ちなみに、ペルソナを設定する際にはもっと細かく設定した方が良いという意見もあります。
例えば、上記柔軟剤を引き続き例に挙げると
A子さん
・32歳
・女性
・共働き
・横浜市在住
・家族構成:夫、長男(7歳)、長女(5歳)
・近所に両親が住んでおり、仕事が忙しい時は両親に子供の面倒を見てもらっている
・趣味:ランチ巡り、スイーツを食べること
・空き時間の過ごし方:インスタでおすすめスイーツ店を探している。仕事帰りにデパ地下でスイーツを買ってご褒美にする
などです。
ペルソナとしてたった一人に伝えるということが良い場合もありますが、商品によってはこれはもろ刃の剣です。ペルソナという自分の頭の中の理想を描いてしまったり、ペルソナを作ることばかりに目が行き、本質的なニーズとかけ離れてしまうことが多々あるからです。
上手くいくランディングページのペルソナ作りのコツ
ゴールを何にするかでペルソナ作りの深さは変わってくるのですが、重要なことは
- ニーズファーストであること
- ニーズをしっかりとらえた人物像が見えていること
- 人物像の抽象度を上げてイメージすること(ペルソナの具体例であげたような内容)
- ニーズを持った人の顔がぼんやりと見えていること
- ペルソナという言葉に囚われすぎて本質を見失っていないこと
このあたりではないでしょうか。
最初は難しいかもしれませんが、思考の体操をして、何度も繰り返していくことで上達していきます。
ランディングページの構成・ワイヤーフレームを作成する
ペルソナが明確になったら、どんなランディングページにするかを決めていきます。
デザインイメージが先行してしまいますが、実はデザインと同じくらい、ランディングページの構造、要はワイヤーフレームが重要です。
ワイヤーフレームとは、ランディングページを制作する際の骨組みの事で、必要な内容やレイアウトなどを示した設計図のことです。
ワイヤーフレームを作る際に時考えるのは2つです。
- 最初からCTAまでの流れ(ストーリー)
- 見込客の行動喚起をする要素を用意する
それぞれ見ていきましょう。
最初からCTAまでの流れ(ストーリーを作る)
ランディングページでは目的(ゴール)の設定が重要と伝えましたが、作る際に一番重要なのはゴールまでのストーリーです。
- なぜA(商品)をあなた(ターゲット/ペルソナ)におすすめしたいのか
- Aを買うとどんな未来があなたに訪れるのか
- なぜAはあなたを満たすことができるのか
- そもそもAはなぜ作られたのか
このように、見込客の注意を引いた後は、見込客が買うべき理由を伝えながらゴールに導くのです。このストーリーなくして、価格だけ安くしたり、芸能人やインフルエンサーが使っていることをアピールするだけでは、CV(コンバージョン)は最大化しません。
私たちはストーリーに突き動かされて、初めて行動することができるのです。
とはいっても「ストーリーなんて難しい」という方のために、次の章でランディングページの基本的な枠組みを紹介したいと思います。
まずは大枠である作り方のステップを最後まで見てしまいましょう。
見込客の行動喚起をする要素を用意する
ワイヤーフレームを作る際に、1つ目のストーリーと一緒に考えたいのが、流れの中でどのように見込客の気持ちを温めるか、購買意欲をあげるか、ということになります。
そのためには、マーケティング業界で長く研究されてきた、行動喚起のテクニックをいくつも使っていく必要があります。
【お客様の行動を喚起するテクニック】
- 強力な特別オファー(そこでしかない割引など)を提示する
- 特別特典を用意する
- ベネフィットを明確に伝える
- 敵の設定をする|他社商品との明らかな違いを伝える
- 限定感を出す
- 権威性を出す(医者、弁護士、国家機関、有名メディア実績やアワード)
- お客様の声を出す:社会的証明
- 数字で実績を語る
- Before→Afterを出す
- 返金保証を提示する
- 簡単に誰でもすぐにできることを謳う|再現性の提示
これらの具体例は後ほど記載しますが、ちょっと見て頂いただけでも、行動喚起テクニックを使いたいと思ったハズです。
そしてこのテクニックは、他社に勝ち、選ばれる存在であるために、できれば全て使いたいのです。
ランディングページデザインの方向性の決定と重要ポイント
ここまで出来たら、漠然と頭にあったデザインイメージをデザイナーと一緒に落とし込みに入ります。
色、字体、雰囲気など、ステップ2で作り上げたペルソナのハートに刺さりそうなデザインを考えていきます。
デザインのコツはそのペルソナの方がその方の頭でイメージを膨らませられるようにすることです。
例えば
- ペルソナに近い人が商品を使っているイメージ画像を載せる
- その人物の背景として違和感のないカラーを設定する
- 大切なオファーの文字がはっきり見えるようにする
- 潤いの表現なら水のイメージ画像、成分ならその成分をイメージできる画像
- じっくり読ませる文字とパッと目に入る文字に差をつける
など伝えることを最重視します。
デザイナーに任せてしまった時の失敗パターンとしては、デザインとして凝りすぎてしまって伝えたいことが伝わらなくなっているというものです。
よくあるのが、アーティスティックになりすぎている、カッコよく洗練されている具合を出したがっているというような、デザイナー目線になってしまうことです。
実は、効果があるランディングページのデザインは、必ずしもかっこいいものではありません。もっと言うと、パワーポイントで素人が作ったようなランディングページでも、恐ろしいほどの売上を作っている会社もあります。
日本人の多くは実はスタイリッシュなものを好んでいません。自分が対象であると受け止められなくなってしまうようです。
高級ブランドのブランディングイメージサイトではないのです。あくまでも
“ゴールを達成するためのページ”
そのことだけは、口を酸っぱくしてデザイナーと話しましょう
システム設定と問い合わせ後の対応の決定
デザインと一緒に考えておくことが、システムまわりです。
- アップするサーバーの用意
- URLの設定(どこからの流入かわかるように設定)
- CVした見込客の情報を得るシステムとの連携
- CVした見込客へのステップメールの設定やコールセンターとの連動
直接ランディングページの作り方とは関係ないように思えるかもしれませんが、裏側のシステム、マーケティングフローと連動して、初めてランディングページとしての効果は最大化します。
この設定やフローをないがしろにして、良いランディングページは出来ませんので、この辺りもしっかり設計しておくようにします。
ランディングページ運用の効果測定の設定とABテスト
プラス1として重要なのが、ランディングページを運用するにあたっての検証システム設定です。
ランディングページによってCVを達成する場合、広告出稿をすることも多々あると思います。
Google Analytics(グーグル アナリティクス)の設定、特別な分析システムがあれば、それらの設定も出来るように、システム担当者と話をしておきましょう。
システム連携でも少し触れましたが、設定やシステムによっては、どの段階のCTAをクリックしているか、どの流入経路からが反応がいいのか、どこまで見られているかなど詳しく分かるものもあります。
さらに上級者になれば、ランディングページを複数枚用意してABテストを行い、どのランディングページが一番反応がいいのかも見ます。
見込客に見える部分だけでなく、内側のシステムの設定まで含めて売れるランディングページの作り方だと認識してもらうのが良いと思います。
ランディングページで効果を実感できる設計図(ワイヤーフレーム)
さて、ここからは先ほど出てきたランディングページの設計図について見ていきましょう。
CVに向けてキチンと見込客を導くためには、それに至るストーリーが重要だとお伝えしましたが、それには基本となる枠組みがあります。
それが基本の4STEPです。
- ファーストビュー
- リード
- ボディ
- オファー
まずはこの型を徹底的に覚えてください。これはマーケティング業界が作り上げた見込客をお客様に変えるための作品と言っていいほど重要な型です。
ファーストビュー
文字通り、ファーストビューとは見込客が最初に目にする部分です。
ランディングページにおいて、最も重要な部分であり、ABテストをする際には、このファーストビューだけを差し替えて複数パターンを作り、どのキャッチコピーが刺さっているのか、どのイメージがCVに一番繋がっているのかを測ります。
ここだけの話ですが、私の友人で人に言えないほどの利益が出ている社長から聞いたのですが、彼はランディングページを8枚用意してABテストならぬABCDEFGHテストをして、その中で成績の悪いランディングページ数枚は常に差し替えていると言っていました。
その8枚はファーストビューだけが違う8枚です。売れている会社はそのくらいファーストビューを重要視しているのです。
ちなみにファーストビューで入れたい内容は
- 端的に伝わる商品紹介(オファー)
- 視覚的に好感が持てる画像
- USP(ユニークセリングポイント):独自のウリ
- 権威性やアワードの実績
- CTA(コールトゥアクション)
このあたりになります。ランディングページは業界や時代によってトレンドがあるので、一概にこれだけ入れておけば絶対大丈夫と言えないのですが、おおむね上記を入れておけば良いでしょう。
また、CTAをファーストビューに入れるというサイトや書籍を見かけますが、最近はファーストビューに入れない方が主流に感じます。
ファーストビューをスクロールしたところに最初のCTAがあることが多いです。
リード
最初のCTAのあと、商品紹介をしていくのですが、いきなり商品紹介をしてもランディングページに訪れている見込客は、なかなか商品紹介の文章を読むほどまでの熱量はありません。
優れたランディングページは、このファーストビューと次のボディと言われる説得部分へのつなげ方がとても上手なのです。
上手というのを、もう少し具体的に言うと、心理的抵抗を無くしながら会話を進められる(ランディングページで言えばスクロールさせられる)ということです。
また、ランディングページでのリードはあまり文章がたくさん出てこないで興味を引くことが出来ればそれもいいでしょう。いきなりたくさん文章が出てきたら、読む気がしない人が多いものです。
ファーストビューで載せられなかった
- 権威性(メディア掲載やアワード)
- Before→After
- 数字を用いた実際の売れ行きや評価
- CTA
このあたりのテクニックを使って、見込客のCVへの意欲を高めます。
ボディ
見込客の気持ちが温まってきたら、ボディの部分で腕の見せ所の【説得】に入ります。
ボディまでたどり着いたということは、少なくとも興味は出ているということ。ということは、その興味を後押ししてあげるような説明をします。
すでに興味を引くことが出来ているので、この段階からは遠慮は必要ありません。全力で持てる力、実績を使って“セールス”をするのです。
例えば
製品やサービスの詳細説明
製品やサービスの特長や利点、使用方法、機能の詳細な説明。この時大切なのは
- 何が今までの商品と違うのか(見込客が頭の中で他社商品と比較できるように)
- なぜこの新しい商品を作ったのか
- この商品を使う前と使ったあとではどのような未来の違いが待っているのか
といったことを、簡単に分かるようにすることです。
ユーザーにとってのメリットの強調
製品やサービスが提供する具体的なメリットを強調し、訪問者にとっての価値を伝えます。さらに、選んでもらうのに面倒くささがないようにすることも大切です。
人は、新しいものに対して抵抗があるからです。
- 誰でも
- いつでも
- どこでも
- 結果を得れる
- いままでよりも簡単に
という具合に説明できればベスト。
商品としてベストアンサーを伝えられなくても、これが頭に入っているだけで、かなり反応の良いメリット提供ができる。
顧客の成功事例や満足度の高い声
製品やサービスの信頼性や効果を裏付けるため、実際の顧客の成功事例や満足度の高い声を掲載します。
ペルソナで作ったターゲットにむけて、例えば前述した「柔軟剤」の場合、複数いた全てのペルソナが自分と同じような人が満足していると思えるように、複数の属性の人の声を載せるのが良いです。
また、企業相手の場合は、その企業のロゴなど掲載させていただき、信頼度をアップすることもお忘れなく。
利用者数や数値データ
数字ほど安心感や信頼感を客観的に伝えられるものはありません。製品やサービスの利用者数や数値データ(成果、節約効果など)は直接的な説得力を与えます。
マーケティングにおいては“売れている感”というのがものすごく大事です。
数字を使うことによって、売れている感に躍動感を加えることができます。
動画によるイメージコンテンツ
製品やサービスのイメージやビデオコンテンツを使用して、視覚的なインパクトを与えます。
業界にもよりますが、使い方の動画はもちろん、BtoCであればテレビの通販番組でのお客さんの使用感のような動画も見込客の良い反応を得ることができます。
信頼性のシンボルや認証マーク
自身が所属する業界の権威となるようなシンボルや認証マークを取得できるならしっかりと取得して掲載するようにしましょう。
- 雑誌やサイトのアワード
- 専門機関が発行しているアワード
また、攻めのシンボルとなるマークだけでなく、セキュリティ認証、プライバシーポリシーの認証など、お客さんの情報を守ったりするような認証も時によい影響を与えることができます。
オファー(クロージング)
最後はオファー(クロージング)になります。ランディングページでは、長いランディングページだと3回のオファーが入ります。
1回目はファーストビューの直下、リードの後、そして最後と出していきます。
オファーは、もうこれを逃したら離脱になるので、断る理由がないくらいの提案で攻めます。
例
- 特別オファー(通常の半額、初回無料くらいのインパクトが必要)
- 数量の限定感
- 期間の限定感
- 送料無料
- 返金保証
- このランディングページだけの追加のプレゼント
このように特別感を出しながら、EFO(エントリーフォームオプティミゼーション:エントリーフォーム最適化)をして徹底的に離脱を防ぎます。
EFOを分かりやすくすると、エントリーフォームに何を入れたらいいのか、今どの段階か、間違って入力された場所がないかが、パッとわかるようにすることです。
例えば、メールアドレスで@が入っていなかったら「メールアドレスが間違えているようです」と表示されたり「@gmail.comが@gmali.com」になっていても「アドレスが間違えているようです」と自動で表示されるようにするなどです。
特に通販の場合は、住所や電話番号など入れる情報が多いので、見込客に寄り添いながらエントリーフォームを入れているかのようなEFOがとても重要になります。
ランディングページで見込客の行動を喚起するテクニック11選と具体例
さて、ここからはランディングページで見込客の行動を喚起する11の具体的なテクニックを見ていきましょう。
上記と繰り返しになる部分はありますが、より具体的に書きました。
自身が作られるランディングページにしっかり入っているのかの確認としてでも、この部分をスクリーンショットなどして見直していただくと、効果が倍増するはずです。
強力な特別オファー(そこでしかない割引など)を提示する
例
- 初回限定50%OFF
- さらに次も30%OFF
- 初回検診無料
- メインの商品以外の手間賃全て無料(設置費、送料、手数料)
特別特典を用意する
例
- 同じブランドの他の商品サンプルプレゼント
- 使用に困らないコンサルティング(2時間)つき(システム導入など)
- 効果的な使い方事例35選PDFつき
- 最先端DX事例50選PDF
- 限定コンテンツへの招待
- 特別セミナーやスペシャルノウハウ動画への先行アクセス権
ベネフィットを明確に伝える
製品の良さや特徴を一生懸命伝えるだけでなく、その商品を使用してのベネフィットもしっかりイメージできるようにしてください。
ベネフィットとは、提供したメリットによって得られるお客さんの価値や利益のことです。その商品を手に取ることによって得られる将来という事もできます。
その将来をしっかりと想像させてあげるのも、とても重要です。
例
- 生産性の向上:新しいシステム導入によって、今まで3時間かかっていた作業が1時間で終わるようになる。
- 品質向上:システム導入により、よりよいサービスを提供できる等。
- コスト削減:過去事例として、例えば化粧品なら、今まで化粧水、乳液、美容液を買わなければいけなかったのが、これなら1つでいいから安く済むというようなもの。
- 快適な生活:今まで不快だったもの、面倒臭かったものが、快適になる提案。
- ワンランク上の生活:見込客があこがれていた生活が手に入る提案。
- 不快の改善:ストレスやコンプレックスが改善して笑顔になれる等。
敵の設定をする|他社商品との明らかな違いを伝える
仮想敵の設定は、見込客との共感や一体感を生みやすくなります。
さらに、それを手に取るユーザーも、なぜその商品を選べば良いのか理解しやすくなります。
例
- サプリメーカーがエネルギーや栄養素の補給において他社よりも優れている点を比較、強調する
- システムメーカーが、他社商品との技術的差異や料金の優位性を伝える
- 医師やコンサルタントなどが、今まで世間で言われていた“常識”には誤りがあることを伝え、最新の情報を教えることを伝えることによって、顧客に気づきを与える
人は敵と味方というように区別したがるので、そこを上手く活用する。
さらに時代も後押ししており、どのコミュニティに所属するかによって、自己のアイデンティティと見なしやすいので、さらに重要になることが予測される。
限定感を出す
人は限定という言葉に弱いですが、一言で限定と言っても実は様々な限定があります。
見込客の気持ちが“今買いたい”と温まるようにしていくことで、CVRを高めることが出来ます。
- 期間限定
- 数量限定
- VIP会員限定
- 先行予約限定
- 限定コレクション
- 限定コンテンツ(動画や音声、PDF)付き
- 限定イベント招待券付き
自身の業界や商品でこれらを使うことができないか、頭を使って当てはめていきます。
権威性を出す(医者、弁護士、国家機関、有名メディア実績やアワード)
web上には、きっとあなたの想像を超えるほど多くの商品が存在しています。
その中で選んでもらうには、あなたが当たり前だと思っていることでも、世間では当たり前と思っていないこともあります。
例えば、個人情報保護やセキュリティのマークが功を奏すかもしれませんし、エコに取り組んでいるマークが見込客に刺さるかもしれません。
しっかりアピールして、自社製品の信頼を勝ち取りましょう。
- パートナーシップや導入先企業のロゴ
- 認証団体のロゴや取り組みの紹介
- 受賞のロゴ(アワード、大手ECサイトでの実績)
- 専門家の推薦の声
- 統計会社の調査結果
- メディア掲載情報
- 芸能人やインフルエンサーの声
お客様の声を出す:社会的証明
お客様の声はランディングページにおいて必須です。
最近では「※個人の感想で実績を保証するものではありません」と注釈がついていますが、企業が効果の保証をうたうことは禁止されてきています。
なので、それを補うために、お客様の声として、企業が伝えたいことを代弁してもらうという手法を取っています。
また、人は、実際にいいか悪いかよりも、人気があるものを無条件で受け入れてしまうという性質を持っています。
人気がありそうに見える内容
- SNSでのシェアやいいね数
- ユーザーレビューの数や評価
- Amazonや楽天などでの販売実績
- 調査会社のライティング
こういったものを活用し、売れている感の演出をしてください。
数字で実績を語る
数字は時にどんなテキストよりも効果を発揮します。
- 1位
- 10,000部突破
- 10億円の売り上げ
- 前回は3日で売り切れ
- 予約が2か月とれない
- 業界ナンバー1シェア
- 1日で5000人が殺到
このように数字で実績を語ることも忘れずに。
Before→Afterを出す
ベネフィットに近いですが、Before→Afterを画像や動画で見せることができれば、より効果を発揮します。
ベタな手法ですが、有名なライザップの広告がBefore→Afterを出した後、「結果にコミットする」というだけの広告をもう何年も同じように掲載しているのは、それが一番売上に繋がっているからです。
最新のテクニックが良い売上をもたらすのではなく、時に古典的な手法が最大の売上を作ることはよくある話です。
遠慮なくBefore→Afterを出していきましょう。
返金保証を提示する
ランディングページはネット販売になるので、どうしても見込客は「失敗したくない」という気持ちが生まれてしまいます。購入まであと一歩のところまで気持ちが高まっているのに購入ボタンを押せないのは、そういう理由です。
ですから、思い切って返金保証制度を用いてあげることによって後押しをしてあげます。
たしかに、ネットでは非常識な人もいて、返金保証をしたら理不尽で道理が通らないことが起きるのではないかと不安になるのですが、それを補う売上を上げることが出来ている例がとても多いです。
大手通販企業が返金保証を導入し辞めないのは、そういった背景があるということです。
もし自身の業界で返金保証が弱いようなら、チャンスかもしれません。
簡単に、誰でも、すぐに出来ることを謳う|再現性の提示
最後にお伝えしたいのが、
- 簡単に
- 誰でも
- すぐに
出来る。
そしてそれには何度でもどこでも出来るという再現性があるということを謳うことで売上を最大化することが出来ます。
実はユーザー心理として「自分でも出来るだろうか」「自分に当てはまっているだろうか」「時期尚早ではないだろうか」という無意識のブロックがあり、これは何年もマーケティングに携わっていると、嫌と言うほど味わうことになる経験則です。
自分が持てる最大限の言葉や動画で、この「簡単、誰でも、すぐに」というアピールをしてください。
ちなみに「だれでも」というのは、本当はだれでも良いわけではありませんが、ここに至るまでに、しっかりとペルソナを作り、それに向けてランディングページの制作を進めてきていれば、自然にターゲット像に当てはまっているので問題ありません。
売れるランディングページのライティングのコツ
行動喚起のテクニックを覚えたら、それぞれのワイヤーフレームでのライティングのコツもお伝えしておきたいと思います。
キャッチコピーのコツ|ランディングページ、ファーストビュー編
ランディングページではファーストビューとなるキャッチコピーなので、気合いを入れてアピールしたい!と思うかもしれませんが、実は2023年現在だと、あまりにも意気込んだキャッチコピーはウケが良くないということで、ソフトなものに方向転換されている節があります。
というのも、インターネット販売黎明期から成長期にかけて、えげつない表現のキャッチコピーが乱立し、それによって騙された、全然効果がなかったというお客さんの経験が増えてしまったからです。
今は、ソフトな表現が主流となり、ポイントは「やりすぎ感のないこと」です。
自然なアピールレベルのキャッチコピー、違和感を感じないレベル、これを心がけていくのが良いと思います。
今はキャッチコピーで売る時代ではないので、突拍子もないキャッチコピーをファーストビューに入れないことが、逆にコツとなります。
Aの方に選ばれています
- この時期、頭皮が乾燥する方に選ばれています!
- 残業続き…顧客対応に毎日追われている企業に朗報!
ペルソナがしっかりしていれば、シンプルにペルソナのニーズを言葉にしてあげてダイレクトにあなたに向けていますよ!というメッセージは基本ですが、とても効果が高いものになります。
Aをするのは、もうやめませんか?
- つらい運動、無理な糖質制限、もうやめませんか?
- 毎日のSNS投稿、もうやめよう!
- 毎日の部署内ミーティングは時代遅れ!
このように、今見込客がうんざりしているだろうことを代弁してあげるキャッチコピーも刺さりやすいです。ポイントは嫌々やっているだろうこと。
このやめませんかというキャッチコピーあとに、すぐにあなたの商品やサービスを伝え、そのうんざり解決できます!という流れにもっていくのです。
最新のAがついに登場
- 最新科学が解明!もう梅雨シーズンのカビに悩まない!
- 初上陸、○○を使ったお家ヘアカラー剤が日本に
- 業界初!AIを使った顧客管理システムが登場
人は新しいものに反応してしまいます。常に刺激を求めており、何か他にもっといいものがあるに違いないと刷り込まれているからです。
そこで、新しさを前面に出していくキャッチコピーです。一定数の新しいもの好きという客層がいるので、ABテストなどで使って反応を見たいキャッチコピーです。
ターゲットによって【最新、初上陸、業界初、革新的、○○3.0(web3.0のように)、今までなかった】というような言葉に置き換えて、キャッチコピーを作ってください。
失敗しないA
- 失敗しない株式投資
- 初めての、失敗しない転職活動
このように、選択によっては人生で大きな損失を被ってしまうような業界では、失敗しないAというキャッチコピーが根強いです。選択に勇気がいる業界で使っていけば、よい結果を得られるでしょう。
AしなくでもBできる
- お願いしなくても売れるセールスノウハウ!
- 専門知識がなくても、プロ並みのデザインが作れる
- 毎日ケアしなくても美しい髪が手に入る
「AしなくてもBできる」のAには、見込客の面倒臭さや今は出来ないことが入ります。シンプルな型ですが、ニーズを外さなければ十分伝わるキャッチコピーになります。
Aをしたら笑われた。でもBすると…
私がピアノの前に座るとみんなが笑った。でも弾き始めると…
これはキャッチコピーの教科書でお手本とされる、アメリカのジョンゲーブルスという方が書いた、今でも反応を取り続けている有名な型です。
- 偏差値40の私が東大にいくと言ったら学校の先生に笑われた。けれど3か月すると…
- 「またダイエット始めたの?」友達にバカにされた私。けれど次に会ったら...
このように、通常ではバカにされてしまうような内容からの成功というパターンは、ストーリー性があり、心に刺さるキャッチコピーを作ることができます。
まさか私がAなんて
- まさか私が東大に。
- まさか我が社が地域ナンバー1になるなんて。
このように逆転劇のストーリーはいつの時代も求められています。
近年漫画出版業界では異世界転生モノというジャンルがあり、冴えない人が異世界に急に転生したら無双状態になり自分の願いや欲しかったものが手に入るというストーリーが一ジャンルを作り上げましたが、まさに、キャッチコピーにしたら、逆転劇。
痛快さが目を引くキャッチコピーです。
キャッチコピーのあとに続く“秘密”が気になり、一気に見込客をリード文に引き込むことができます。
こうして私はAしました
- こうして私は司法試験に一発合格しました
- こうして弊社は売上が2倍になりました
上記逆転劇のキャッチコピーに似ていますが、逆転劇というよりは、すでにいるステージからもう一つ上のステージにいったというニュアンスで使われるのが「こうして私はAしました」パターンです。
さらに応用として
- こうして私は二重顎を解消しました
- こうして私は自信を取り戻しました
などのようにも応用が効きます。
これはさまざまな業界で使えるので、ABテストとして必ず一つは入れておきたいキャッチコピーです。
リード文(見出し)のコツ
リード文とはファーストビューのキャッチコピーから次のボディと言われるいわゆる本文につなげるためのつなぎの文章です。
つなぎの文章というと、ちょっと雑な気もしますが、実はこのリード文は本当に大切で、リード文によって離脱率に大きな差が出てきます。
キャッチコピーを見ただけでは、見込客はまだ完全に商品に興味を持ってくれたとは言えません。
そこで、キャッチコピーでは伝えられなかったベネフィットや権威、社会的証明を掲載しながら、商品詳細のパートにつなげていく役割があります。
また、ランディングページにおいては、リード文とは言うものの、文ではなく単語でアプローチをしていく方が良いです。
というのも、見込客はまだ“読もう”というところまで気持ちが温まっていない可能性があるからです。
例えば、あなたがエステサロンを経営していて、そのランディングページを作ったとします。
【キャッチコピー】
もう毛深いと言わせない。業界をリードする最新機器導入!痛くない脱毛
【リード】
夏までに脱毛を終えて、無毛のきれいな体で海に行きたい!
けれど、脱毛って高いんじゃないか、高額な商品を売りつけられるんじゃないか、痛くないのか、そんな不安がありますよね。
当社では、そんな不安とはおさらばして頂く、明瞭会計。
そして、業界最先端のマシンを使うので、低刺激で全身脱毛ができます。今から始めれば夏まっさかりの7月中旬には無毛状態で海やプールで楽しんでいただけますよ。
今まで3,000人の脱毛をサポートしてきた実績で、安心、安全に脱毛をします。
- Before→After
- 有名インフルエンサーの紹介
- メディア掲載情報
- サロン実績(ホットペッパービューティ 満足度1位など)
と、このようにつなげていくことによって、悩みに寄り添いつつ、実績で信頼を勝ち得ていきます。
ボディのコツ
ボディというのはリード文の後に続く、いわゆるメインの文章になります。
このボディまでたどり着いた見込客は、商品に興味を持ってくれている方になるので、しっかりとした説明によって、理解を深めていきます。
業界によって、どのくらい文章でアプローチするのが良いかは違いがあるので一概に、どのくらいの文章量が良いかは言えませんが、ボディで必要な要素を記載しておきます。
また、ボディで重要なことは
- あなたと私という1対1感を出すこと
- 主語は「あなた」
まずはこの2つは絶対に外さないようにしてください。
1対1感というのは分かると思いますが、主語は「あなた」というのは、私は○○ができます。この商品は○○が出来ます、という視点ではなく、あなたはこの商品を使うと○○になります。というようにするということです。
それを守った上で、以下の事を記載するのがよいでしょう。
- 詳細な商品情報:キャチコピーやリード部分では記載できなかった機能、特徴、利点、使用方法などを丁寧に説明します。
- 価値を伝える:なぜ自社の商品やサービスが見込客とって価値があるのかを説明します。特長やユニークなポイントを強調し、今よりもよい未来を伝えてください。
- 視覚的なアプローチ:動画や画像を多用し、視覚で伝える工夫をします。商品の画像、実際の使用動画、統計データなどを挿入して、商品理解を促進しましょう。
- お客様の声や成功事例::既存の顧客の声や成功事例を掲載することで、信頼性や社会的証明を高めていきましょう。実際のユーザーの成功体験や満足度を伝えることで購買意欲が増していきます。
オファー文のコツ
最後はオファーになります。ランディングページではオファーは
- 「買ってください」
- 「申し込んでください」
- 「連絡ください」
- 「メールアドレスを登録してくれたらプレゼントを差し上げます」
というエントリーフォームを入力してもらうことです。それをCTAと呼ぶことはすでに伝えている通りですが、そのボタンが他のデザインと同化してしまわないようにしましょう。
後はシンプルに「今すぐ申し込む」のようなテキストでしっかり促すことです。
オファーとは言ってしまえば見込客への指示になります。
曖昧さをなくして、しっかり指示文(セールス)をすることを心がけてください。ここでの遠慮はいりません。
ランディングページ作成の方法と費用:自作から外注まで
さて、ここまでランディングページの作り方を見てきて、なかなか大変だなぁ、と思った方も多いと思いますし、パッと見は似たように見えるランディングページでも、実は売れているランディングページにはノウハウが山のように詰まっていて、それをマスターするのは時間がかかると思う方もいらっしゃると思います。
本当はプロに任せればいいのですが、本当のプロって実は少ないので、出会えたらラッキーくらいだと思っています。
そこで、ランディングページを作る方法とメリット、デメリット、費用についてまとめてみました。
作り方別、ランディングページの費用感
- 激安フリーランスへの依頼:10万円以下
- デザインやコンセプトにこだわれるフリーランス:10-30万円ほど
- コンセプト、構成、ライティングにこだわったLPを作りたい(LP制作会社へ依頼):30-60万円
- 本格的にランディングページで売上をあげる場合(スペシャリストや有名LP制作会社へ依頼):60-100万円以上
- LP制作ツールで自社で作る:数万円~
ランディングページ作成の予算感としては上記のようになっています。
ではどこに頼んだらよいでしょうか?ここからはこれを読んでくださる方のために、正直に私の意見として伝えようと思います。
主観が入りますが、webマーケティング業界に15年いる私の意見だと思ってください。
なぜ主観かというと、これについては、客観的な意見では、毒にも薬にもならない内容しか書けなく、それでは、本当の意味であなたの会社の売上を上げることができないと考えるからです。
有名LP制作会社に依頼する
- 予算にゆとりがある
- LPで本気で売上を上げたい
こうお考えでしたら、ぜひ有名LP制作会社へ相談してみてください。重要なのは、ホームページ制作会社ではなく、LPに強い会社を選ぶことです。
ここまで読んでいただいたように、ランディングページはマーケティングノウハウが重要であり、制作スキルが求められるわけではないからです。
さらに、力のあるLP制作会社なら、ランディングページそのものだけでなく、その後につながるマーケティングフローまで意識してランディングページを作ってくれるはずです。
もしあなたが力のあるweb広告運用会社を知っているのなら、その方に力のあるLP制作会社を紹介してもらうのもありです。
制作後のABテストのチェックや、回数制限があると思いますが、ABテスト用のLPも作ってくれるところがあるので、そのあたりのフォローがどのくらいあるかも確認して依頼してください。
最後に重要なことは大手の場合ディレクション担当によってレベルに差があるということです。有名会社ということだけに目を向けないで、優秀な担当をつけてもらうことが大切です。
中堅LP制作会社に依頼する
有名LP制作会社は費用も高いので手が届かない。けれど本気で取り組みたいということでしたら、中堅LP制作会社で“パートナーシップ”をしっかり組んでくれるところを探すのがおすすめです。
LPを作って終わりではなく、あなたの会社の売上が上がるように、まるで自社の社員のように売上を考えてLPを作ってくれる人が担当になれば、それは時に有名LP制作会社に依頼するよりよい結果を得ることが出来るはずです。
あくまで大切なのはディレクションする担当のレベルです。どのくらい知識があるのか、実力があるのか、そして熱心に自社のことを考えてくれるのか、直接会って話していきながら、意気投合した人とやっていくのがよいと思います。
優秀なフリーランスに依頼する
もしあなたが運よく、優秀なフリーランスと出会うことが出来たら、その方に相談してみてください。
こういう方はフリーランスでも人気があるので、知人の紹介などでないと仕事を受けてくれない可能性が高く、時に全てのLP制作の中で、もっともノウハウを持っていて、実力もある可能性があります。
こういう方は、業界TOPの会社に囲われている可能性もあるので、とにかく人の紹介でたどっていかないといけないかもしれませんが、とにかくLPだけでなくLPの売り方のトレンドにも詳しいので、出会えたら本当にラッキーです。
Webの世界では、LP制作だけでなく、広告運用もスペシャルな個人がいるということも念頭に入れておくと、出会いのチャンスがあるかもしれません。
普通のフリーランスに依頼する
ランサーズやクラウドワークスのようなサイト経由でLP制作を出来る個人に依頼する方法もあります。
ただし、この場合、社内に優秀なマーケターやディレクターがいない限りおすすめできません。
なぜならば、ランディングページに戦略を乗せることができないからです。
実はランディングページはweb制作の技術としては特に難しくもなく、デザイン力もアーティスティックな才能を求められるわけではないので、思い切って言い切ってしまえば、web制作が出来る人なら誰でもできるのです。
素人がちょっとみたらそれなりのランディングページに見えるかもしれません。
しかし、このコンテンツを見て頂いた方であれば、戦略を乗せるとはどういうことか、なぜネットからの販売が強い会社が大金を払ってでも良い制作チームに任せたいのか理解いただけていると思います。
フリーランス、制作会社に一部外注する
もしあなたが、本気でランディングページに取り組みたい場合、自分もしくは自社でランディングページ用のノウハウをしっかり学び、制作の部分だけ依頼するなどすることによって、費用を抑えながら、より効果の高いランディングページを作ることができます。
大切なことは、ノウハウを学び、自社に蓄積するということです。
私の知り合いで、上場企業の社長がいるのですが、ランディングページは会社が大きくなっても、必ず自分でチェックするという方がいます。
自分のマーケティングノウハウを信じ、ライティングは自分で手を入れるという熱心さでした。
自社の商品を売るわけですから、愛着もあると思います。その思いを少しでもお客様に伝えるために、一部外注などで補いながら制作をしていくというのも、長い目で見ればおすすめです。
LP作成ツールを活用して自社で作る
最後にLP制作ツールを使ってランディングページを作る方法があります。
おすすめのLP制作ツールに関しては下記の記事でも解説しているので興味がある方はご覧になられてください。
LP(ランディングページ)作成ツールおすすめ10選!選び方のポイントは?【作成のコツも紹介】
※web幹事様
LP制作ツールを導入する際に確認することは
- 自身と同じ業界で結果を出しているようなLPテンプレートがあるか
- 操作は簡単か
- 必要な機能は搭載されているか(アクセス解析、予約機能、決済機能)
- 他のシステムとの連動性はあるか(GoogleやSNS、自社で使っているメールシステムやMAツールなど)
- サポート体制は万全か(電話、チャット、実際の打ち合わせ等:及び費用と対応可能時間)
考えておかなければいけないのは、LPツールはランディングページを作るための道具であって、売るためのノウハウを提供してくれるものではない、ということです。
サポート体制が万全でも、システムの使い方は説明してくれると思いますが、どうしたら売れるLPになるのかということは、漠然とした内容しかもらえないと思っておいた方が良いです。
大切なことは、この記事でもお伝えしているマーケティングフローやテクニック、そしてどこで何を伝えるのかという見込客の感情フローを的確に作り上げる技術です。
そこを見失ってしまうと、なぜ売上が上がらないのか見当がつかないので、いつまでも良いランディングページが作れないままになってしまいます。
ランディングページ制作時に念頭に置いておく成果を上げる秘訣
すでにここまでで何度もお伝えすることになっているのですが、ランディングページは作ってからがスタートだということです。
作って、運用して、データを取って、ひたすら修正を繰り返していく。ABテストではない。ABCDEFGテストで何枚ものLPを作って、どれが一番反応がいいのかチェックしていく。もちろん時代のトレンドもある。
「ランディングページは一日にしてならず」ということを頭に入れておき、結果に対して一喜一憂するのではなく、常に最適化をしていくということです。
LPO(ランディングページオプティミゼーション)は当然のことである
その最適化のことをLPOと言います。
特に重要なことは、ファーストビューのデザイン。キャッチコピーを含めて、その最初の画面を何枚も作り、どれが反応がいいのかをチェックしていきます。
バナーから流入させる場合、バナーとの整合性も重要です。
改善方法については、この記事でテクニックや見せ方、ライティング方法について記載してあるので、それらを参考に変更をしてください。
実は、制作時にはさほど期待していなかったLPデザインが反応がとても良いということも多々あります。長年経験のあるとても優秀なマーケターでも、こればかりはやってみないとわからないと言うほどです。
ランディングページでガンガン売上を上げてきたわけではない会社さんの場合、かっこいいLPを作りたい、ブランディングを兼ねてLPを作りたいという要望があるのですが、特に最近のwebでは企業が業界をリードして意図的に作っていくのではなく、ユーザーが売れるものを作っていくというユーザーファースト視点が求められているので、売れたらそれがいいLPと柔軟な姿勢を示していくことが大切です。
適切なKPI(キーパフォーマンスインジケーター)を追い求める
ランディングページを運用し始めたら、適切なKPIを設定して、それに注力するようにしてください。
例えば
- 訪問者数:訪れた人の数
- CVR:CTAにより獲得した件数の割合
- CPA:顧客獲得単価
- 離脱率
そして、ランディングページから直接売上につながった場合はそれでいいのですが、もしそこからリストになり、セールスをした場合KPIはアポイント獲得数や獲得単価となるのですが、KGI(キーゴールインジケーター)としての発想が必要になります。
要は、アポイントが撮れていても、最終的に売上に繋がっているのか、という視点で数値を出していくことが必要ということです。
業界によって必要なKPIは違うので、しっかりと把握をして、売上につながるようにKPIを設定し、ABテストと一緒に、数値改善に取り組んでください。
ランディングページの作り方まとめ
「ランディングページの作り方」をかなりのボリュームでお伝えしてきたので、一度で全てを吸収できる方は少ないと思います。
- 効果的なランディングページを作るステップ
- 効果を実感できる設計図(ワイヤーフレーム)
- 見込客の行動を喚起するテクニック
- 売れるランディングページのライティングのコツ
- LPを作る際の制作会社の選び方、付き合い方のポイント
- LP制作の費用とメリットデメリット
- LPが作られたところからが本当のスタートだということ
- 成功事例とそこから学ぶこと
このようにランディングページについて見てきました。必要なところは何度も振り返って、よいランディングページを作って、たくさんの売上につなげてください。
なお、このページだけでも十分成果を上げられると思いますが、まだまだ伝えきれていないことはたくさんあります。
お会いして、あなたの会社の売上を上げるランディングページについてお話できる日がくることを楽しみにしています。