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貯金額の目安っていくら?年収・年代別に貯めるべき金額を解説

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会社の同僚や友達には気軽にできないお金の相談。一体、みんなはどれくらい稼いで、どれくらい使って、どれくらい貯めているのでしょうか。

普段はあまり気にしていないけれど、何かのタイミングで

「いくら貯金あったっけ?」「この貯金で将来大丈夫かな」「この貯金は少ないんだろうか」と不安になることはありませんか。

不安になるのは、具体的な数字(貯金額)がわからないからです。
ここでは、年齢別(20歳~60歳)、年収別(年収200万~1,000万)、居住スタイル(独身男・女・ファミリー)に分けて、貯金目安の考え方や貯めておくべき金額についてデータを交えながらご案内します。

ご自身のステージに合った貯金目安を知って、現状を見直し、安心できる将来設計を立ててください。

貯金額の目安の考え方

貯金は何となく行うよりも、具体的な目標や計画を立てて行う方が有利です。

ですが、なんとなく不安なので貯金している人の方が多い、これはとてももったいないことです。

今からでも遅くはないので、まずは貯金の目安を知り、貯金計画を立てましょう。目安の考え方は大きく3つあります。

「年代別」に考える場合は、同年代がいくら貯めているかを調べて、その平均貯蓄額を目標にします。総務省の「家計調査」を調べると年代別の平均貯蓄額を知ることができます。

「年収別」で考える場合は、世帯の平均黒字額や平均貯蓄額を目安に貯金します。

総務省の「家計調査」を調べると年収別の1か月あたりの平均黒字額や、年収別の平均貯蓄額を知ることができます。

さらに、 「目的別」の貯金。ここでいう目的とは「けが・病気」「転職」「結婚」「学費」「マイホーム」「介護」「老後」など、まとまった資金が必要なものをさします。
自身の環境に応じて、現在のデータと合わせて考える必要があります。
年代別の妥当な貯金額

ここからは、妥当な貯金額を年代別に見てみましょう。
自分の貯金プランをまだ立てていない方のために、さきほどの、各世代の平均貯蓄額のデータを基準にし、人生に起こりうるイベント・問題に備えた場合、どの年代でどれくらいの貯金を持っているべきかを考えました。
20歳
急なけが・病気、転職に備えていざという時の資金を確保
「年間の貯金は30万円」

25歳
結婚、転職に備えて資金を確保
「年間の貯金は60万円」

30歳
出産、学費に備えて資金を確保
「年間の貯金は130万円」

このように、20~30代の間から、少しずつ貯金しておくことが大切です。
しかし、20~30代は、付き合いもあって出費がかさみ、なかなか貯金ができないこともありますよね?
そのような場合は、お金の教養講座なども活用し、貯蓄や、お金に対する意識をつけていきましょう。

40歳
マイホーム購入、老後に備えて資金を確保
「年間の貯金は120万円」

50歳
病気、老後に備えて資金を確保
「年間の貯金は70万円」

60歳
再雇用などで収入減をカバーし生活する資金を確保
手元資金2,000万+退職金

貯金が難しそう・・・という場合は、今から副業を始めてみてはいかがでしょうか?
興味がある方は以下をクリックして見てください。


20歳の貯金額 「月25,000円」

社会人と学生、どちらも含まれる20歳。まだ貯金がない人が多いと思います。

しかし、1人暮らしをしている人は特に、急な「けが・病気」に備えた貯金が必要です。また、この頃から貯金の習慣を作っておくと、今後の貯金にも大きく影響してくるので、収入は少ないけれどがんばり所でもあります。

29歳までの貯蓄額は307万円。これを20歳からの10年で貯めるとすると年間の貯金は約30万円。

ボーナスがある会社なら、何とかクリアできそうな金額です。

年30万円×5年=150万円

1年で30万円貯まると、先の「ケガ・病気」の備えや、冠婚葬祭などの急な出費などもカバーできます。

こちらの貯金をベースにしながら、趣味や旅行、引っ越しなどの資金を別途貯めるようにしましょう。

25歳までの目標額は150万円です。

25歳の貯金額 「月50,000円」

仕事にも慣れ、収入も少しずつアップしてきました。20代後半では、結婚や転職を意識する人が増え始めます。

結婚費用は、引っ越し、披露宴、指輪、旅行のありなしで大きく違いますが、地味に結婚するとしても最低100万円くらいの出費は覚悟しておく必要があります。

転職を考える場合、在職中求職活動を行った場合は出費がありませんが、退職後に就職活動を行う場合は失業保険が下りるまでの3か月間出費が続きます。その費用も50万円程度見積もります。

20代前半で始めた貯金に加え、この5年でさらに150万円貯めるようにしましょう。

年間の貯金は30万円に加え、プラス30万円。昇給分や残業代などを当てればこちらもクリアできそうな金額です。

(年30万円+30万円)×5年=300万円

30歳までの目標額は(結婚、転職予備費用150万を除いて)300万円です。

30歳の貯金額 「月110,000円」

知力、体力共に充実している30代のスタート。この30代前半は、仕事三昧残業三昧で収入が伸びる人も多いため、貯めやすい時です。

同時に、平均初婚年齢は夫 31.1歳、妻は29.4歳、第一子が生まれる母の平均年齢が30.7歳というデータもあり、今後は学費や教育費、マイホームを目安にした貯蓄が必要となってくる時期でもあります。

30~39歳までの世帯での貯蓄額は613万円。30歳までの貯金300万円に加えて30歳からの10年で貯めるとすると年間の貯金は約30万円。そこに学費、マイホームの頭金を上乗せで貯金するようにします。

学費はさまざまですが、一般にすべて公立の学校に通うと1000万円という試算があるので最低ラインで設定。

頭金は100~500万円という価格帯が比較的多いようですが、こちらは借金を少なくするという意味で500万円を目標に設定します。学費は20年、頭金は10年を目安に貯蓄をスタートさせます。

金額はぐっと上がりますが、ボーナスをうまく貯蓄に回し、月々無理のない貯金ができるようにしたいですね。

(年30万円+50万円+50万円)×5年=650万円

35歳までの目標額は(学費・マイホーム頭金500万を除いて)450万円です。

35歳の貯金額 「月110,000円」

ますます仕事も忙しくなり、管理職になるなどして収入が増える世帯が増えます。

同時に子供のいる世帯は出費も増えていきます。DINKSは貯め時、子育て世帯はがんばり時です。

貯金ペースは30代前半と変わりません。年30万円の貯金に加え、学費・マイホームの頭金に年50万円、計130万円の貯金をキープしてください。

(年30万円+50万円+50万円)×5年=650万円

40歳までの目標額は(学費・マイホーム頭金1,000万を除いて)600万円です。

40歳の貯金額 「月100,000円」

これまで貯めてきた資金をもとに、マイホームを購入した世帯も増えてきます。

40歳は学費に加え、老後の備えについても考える時期です。
60歳以降の生活費ですが、2016年の60歳以上の無職世帯のデータによると、60~69歳までに1,140万円、70~85歳までに840万円、計1,980万円を貯金から取り崩して生活をしています。

少なくとも60歳までに2,000万円貯めていきましょう。
学費の残り500万円に加え、老後の備えを20年で貯めていきます。

(50万円+70万円)×10年=1,200万円

50歳までの目標額は(学費500万を除いて)1,300万円です。

貯金できる金額が少ない場合は、以下の記事も参考にしてみてください。

50歳の貯蓄額 「月60,000円」

この年齢になると健康の問題や親の介護などが増えてきます。また、子供へのこづかいや通信費、仕送りなどの増加により、月の支出は40代よりも増えるようです。

介護費用ですが、2015年の生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」のデータより概算を知ることができます。

平均の介護期間は4年11カ月、介護に要した費用は一時的なものが80万円、月額が7.9万円でした。例えば5年間介護したとすると120万円ほどかかるようです。

さて、貯金計画としては老後の備えの2,000万円までにあと年70万必要です。

70万円×10年=700万円

60歳までの目標額は(病気・介護費を除いて)2,000万円です。

60歳の貯金 「手元資金2,000万円」

定年後の継続雇用(再雇用)や年金を受給しながら働いている世帯は、先にも述べたように60~64歳の世帯で年134万円、65~69歳の世帯で年97万円貯金を切り崩しながら生活しています。

貯金が2,000万に達していれば、大きな出費や贅沢をしなければ生活できます。また、退職金がある会社であれば、もう少しゆとりのある生活ができるかもしれません。

年収別の妥当な貯金額

ここからは、妥当な貯金額を年収別に見てみましょう。
自分の貯金プランをまだ立てていない方のために、年収別平均黒字額のデータを基準にし、どの年収であればどれくらいの貯金をするべきかを考えました。

~年収364万円…23,538円
年収364~449万円…63,259円
年収449~517万円…63,802円
年収517~582万円…83,119円
年収582~649万円…110,815円
年収649~722万円…117,250円
年収722~804万円…127,776円
年収804~903万円…145,110円
年収903~1099万円…167,866円
(2016年 2人以上の勤労者世帯の年収別黒字1か月平均)

年収200万円の人 「月20,000円」

年収別の収入支出データによると、年収364万円までの層の黒字額は月23,538円。
1か月の最低目標額は月20,000円です。

子供がいない場合や実家暮らしの場合はその倍の月40,000円を貯めましょう。

今まで貯金ができていなかった人は、月の固定費を見直すなどして捻出するようにしてください。厳しい月もあるかもしれませんが、こつこつ貯めることが大事です。

貯金のペースはそれほど早いとは言えません。収入が多かった月は貯金を上乗せして、将来のイベントに備えましょう。

年収別の貯蓄データによると、年間収入200~250万の層の貯蓄額は404万円です。

年収400万円の人 「月60,000円」

年収別の収入支出データによると、年収364~449万円の層の黒字額は月63,259円。

1か月の目標額は月60,000円です。

子供がいない場合や実家暮らしの場合はその倍の月120,000円を貯めましょう。

この年収400~600万円の層は、全体の中で一番世帯数が多いです。一番多いということは、ここの層に定着している時期が長いとも捉えられます。今の収入の範囲で貯金できる体制を整えてください。

年収別の貯蓄データによると、年間収入400~450万の層の平均貯蓄額は913万円です。

年収600万円の人 「月100,000円」

年収別の収入支出データによると、年収582~649万円の層の黒字額は月110,815円。

1か月の目標額は月100,000円です。

子供がいない場合や実家暮らしの場合はその2倍の月200,000円を貯めましょう。

年収が600万円以上の世帯は、約半数以上が共稼ぎです。

2人で稼ぐことによって収入は安定しますが必要経費も増えてきます。固定支出をしっかりチェックし、貯金する仕組みを整えてください。

年収別の貯蓄データによると、年間収入600~650万の層の貯蓄額は1,075万円です。

年収800万円の人 「月120,000円」

年収別の収入支出データによると、年収722~804万円の層の黒字額は月127,776円。
1か月の目標額は月120,000円です。

子供がいない場合や実家暮らしの場合はその2倍の月240,000円を貯めましょう。

年収800万円を超えてくると、貯蓄資金の一部を有価証券などで保有している世帯が増えてきます。現在は金利が低いので、貯金の一部を運用資金に回してもよいかもしれません。
年収別の貯蓄データによると、年間収入800~850万の層の貯蓄額は1,501万円です。

年収1000万円の人 「月150,000円」

年収別の収入支出データによると、年収903~1,099万円の層の黒字額は月167,866円。

1か月の目標額は月150,000円です。
子供がいない場合や実家暮らしの場合はその2倍の月300,000円を貯めましょう。

年収1000万円以上の層は平均年齢が他の層に比べて高く、子育てがひと段落した世帯が多いです。

まとまった支出が減ることで、貯金、運用には資金を回しやすくなります。

年齢とともに体の不調も出やすくなるため、働きかたなども考えた貯金計画を立ててください。
年収別の貯蓄データによると、年間収入1,000~1,250万の層の貯蓄額は2,062万円です。

居住スタイルによる妥当な貯金額

ここからは、居住スタイル別に妥当な貯金額を見てみましょう。

独身の男女の貯金に関しては、単身世帯の「年代別平均黒字額」や「貯蓄額」を目安に貯金します。

家族(ファミリー)の貯金に関しては、世帯人員・世帯主の年齢階級別収支を目安に貯金します。
ともに総務省の「家計調査」を調べると単身世帯の男女の年代別の1か月あたりの黒字額や、貯蓄額を知ることができます。

独身男性 「40歳までに1,000万」

年代別の収支データによると、34歳までの黒字額は月117,551円、35~59歳までの黒字額が月114,787円でした。

男性の場合は、年代を分けても黒字額は大差ありません。

また、年代別貯金額を目標にすると、20代は月30,000円、30代は月35,000円、40代は月25,000円、50代は月35,000円の貯金が必要ですが、このペースだと60歳までに老後の資金2000万円は貯まりません。

働き盛りの30代に貯金を上乗せして、40歳までには1,000万円を貯めるつもりで貯金してください。

独身男性は自由になるお金が多いため、無駄使いをなくすためにも具体的な貯金計画を立てておくのがおすすめです。

独身男性の年代別黒字額

~34歳…110,727円
35~59歳…118,214円
(2016年 単身勤労者世帯, 年齢階級別1世帯当たり貯蓄・負債の現在高と保有率)

独身男性の年代別貯蓄額

30歳未満…348.2万円
30代…796.8万円
40代…1,318.0万円
50代…1,627.4万円
60代…2,032.4万円
(2016年 男女, 年齢階級別1世帯当たり貯蓄・負債の現在高)

独身女性 「40歳までに1,000万」

年代別の収支データによると、34歳までの黒字額は69,951円、35~59歳までの黒字額が46,724円でした。

独身女性は年代が上がると月の黒字額が下がる傾向にあるため、若いうちから計画的に貯金しておく必要があります。

また、年代別貯金額を目標にすると、20代は月20,000円、30代は月25,000円、40代は月55,000円、50代は月65,000円の貯金が必要なのですが、黒字額と比較すると、40代以降の積み立ては厳しいことがわかります。

60歳までに老後の資金2,000万円を貯める場合、40歳までに半分の1,000万円を貯めるつもりで貯金してください。

独身女性の年代別黒字額

~34歳…69,951円
35~59歳…46,724円
(2016年 単身勤労者世帯, 年齢階級別1世帯当たり貯蓄・負債の現在高と保有率)

独身女性の年代別貯蓄額

30歳未満…259.2万円
30代…549.3万円
40代…1,214.2万円
50代…1,997.3万円
60代…1,942.6万円
(2016年 男女, 年齢階級別1世帯当たり貯蓄・負債の現在高)

 

家族(ファミリー) 「月30,000~60,000円」

ファミリーの形態別の貯蓄データによると、下記のようになります。平均初婚年齢が30歳前後なので、30歳から貯金をスタートしたと仮定すると、夫婦のみ世帯は年70~73万円貯金、子供1人世帯は年78~92万円を貯金していることになります。

60歳までに老後の資金2,000万円を貯めるという目的別に貯金する場合、夫婦のみ世帯はマイホーム費用を別にして年70万円貯金すれば問題ありません。

子供1人世帯はマイホーム費用を別にすると学費を考慮して年90万円の貯金が必要です。

ファミリーの形態別貯蓄額
共稼ぎ

夫婦のみ世帯 …1,588万円(平均年収776万円、平均年齢51.7)年73
子供1人世帯 …1,121万円(平均年収777万円、平均年齢44.3)年78

夫のみ勤務(妻が専業主婦)
夫婦のみ世帯 …2,026万円(平均年収636万円、平均年齢58.9)年70
子供1人世帯 …1,125万円(平均年収663万円、平均年齢42.1)年92
(2人以上の勤労者世帯  妻の就業状態,世帯類型別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高)

まとめ

いかがでしたでしょうか。現在の年齢や年収、居住スタイルに合った貯金の目安について、実際の貯蓄データをもとにご紹介してきました。
現世代の貯蓄額と比べて、あなたの今の貯金額は多かったですか少なかったですか。不安要素は少しでも取り除けたでしょうか。

「貯金が少ないかもしれない」という問題は、実際にあるべき姿(貯めておくべき金額)を知った段階で半分以上は解決されると言われています。
今後は、「月いくら貯めるにはどうしたらいいのか」という問題に変わっていき、さらに具体的な問題に変化していくでしょう。

ぜひ、この機会にご自身のステージに合った貯金計画をたて、ライフプランを見直し、安心できる将来を創出してください。

もっと節約について知りたい人は以下の記事にまとまっていますので、興味があれば参考にしてください。

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