ドメインとは?その意味をWeb初心者でもサクッとわかるようにイラストで説明
ドメインとは?WEB初心者でも図でわかるドメインの解説書
ドメインについて理解するのが難しいと感じる人も多くいます。今回の記事では”ドメイン”を直感的に理解できるように図を用いて解説します。これを読めばドメインについて分からないことが無くなるでしょう。
目次
ドメインの意味
ドメインとは「インターネット上に存在するコンピューターを識別するための名称の一部」のことです。世界中で重複しないようになっており、ドメインを取得するとIPアドレスと共にネットワーク上に登録されます。
ドメインの仕組みと役割(URLとメールアドレス)
「ドメイン」を普段なかなか意識することは少ないかもしれません。私たちがドメインを目にする場面は主に2つです。その場面とは”URL”と”メールアドレス”です。例えば当サイトのURL「https://gekkan-fukugyou.jp」であれば「gekkan-fukugyou.jp」の部分が一般的にドメインと呼ばれるものになります。例えば「gekkan@fukugyo.jp」という(架空の)メールアドレスの場合は@以降の「fukugyo.jp」の部分がドメインと呼ばれます。
サイトの閲覧やメールを利用するためにはサーバーに保管されているデータにアクセスする必要があります。コンピュータは「101.202.303.404」といった”IPアドレス”と紐付けられることで通信を行っています。このIPアドレスと結びついて通信をスムーズにするのが「ドメイン」の役割です。もし同じ通信先が世界に二つあったらデータのやり取りが混乱してしまいますよね。そういった事態を避けるために、ドメインは重複しないようになっています。
ドメインは”インターネット上の住所”であると考えてしまえば簡単です。
URLにおけるドメインの各部名称
「ドメイン」と一言でいっても、厳密には各部で呼び名があります。検索フォームに打ち込むときはドメインを打ち込むだけで「www」のありなしや「http」などを自動で補って記事を表示してくれます。対して”省略されていない形式のドメイン”のことを Fully Qualified Domain Name(フリー・クオリファイド・ドメイン・ネーム)と呼び”FQDN”と略されます。細かい用語は覚えなくても良いのですが、ドメインの構成要素は大きくわけて以下の3つに分かれます。
第一レベルドメイン:TLD
「com」や「jp」などドメインの末尾に当たる部分を”第一レベルドメイン”や”トップレベルドメイン”と呼ぶことがありTLD(Top Level Domain)と略されます。
TLDには世界の誰もが登録できる「.com」「.net」「.org」などの”分野別トップドメイン:gTLD(generic Top Level Domain)”と特定の国や地域や地域の人だけが登録できる「.jp(日本)」「.us(アメリカ)」「.cn(中国)」などの”国コードトップレベルドメイン:ccTLD(country code Top Level Domain)”などが存在します。
第二レベルドメイン:SLD
「https://gekkan-fukugyou.jp」の「gekkan-fukugyou」のように自由な文字列を指定できる部分を”第二レベルドメイン”や”セカンドレベルドメイン”と呼ぶことがありSLD(Second-Level Domain)と略されます。
ホスト
同じネットワーク上でのコンピュータを識別するための文字列で、代表的なものは「www」です。慣習として残っているものの、wwwはありなしどちらでアクセスしてもコンテンツを閲覧できるようになっています。ちなみに「http://」や「https://」などドメイン前についている文字列を”プロトコル表示”と呼びます。
サブドメインとサブディレクトリを理解しよう
何も手を加えていない形式のドメインを”ルートドメイン”や”独自ドメイン”と呼ぶことがあります。これは”サブドメイン”や”サブディレクトリ”の説明に使われます。この2つは混同しやすいので簡単に解説します。
・サブドメイン
サブドメインとは、馴染みの深い”Yahoo!JAPAN”のURL「https://www.yahoo.co.jp/」を例に取ると分かりやすいです。Yahoo!関連サービスの”Yahoo!オークション”は「http://auction.yahoo.co.jp/」、”Yahoo!知恵袋”は「http://chiebukuro.yahoo.co.jp/」のURLで運営されています。この「auction」「chiebukuro」がサブドメインに当たります。ドメインの所有者は契約したサーバー上でサブドメインの文字列を決めて無料で使うことができます。
・サブディレクトリ
これに対して”サブディレクトリ”とは当サイトのルートドメインを例えに使うと、「gekkan-fukugyou.jp/favorite」、「gekkan-fukugyou.jp/company」、「gekkan-fukugyou.jp/contact」のような文字列の「gekkan-fukugyou.jp」から「/」で区切られた「favorite」「company」「contact」の部分のことです。サブディレクトリはカテゴリーわけなどに使用され、この領域に記事などを投稿できます。名前は似ていますが、サブドメインとは別物です。
メールアドレスのドメイン
ドメインはURLだけではなく、メールアドレスに対しても使用されます。例えば「gekkan@example.ne.jp」という架空のアドレスで考えると末尾の「.」の前後にある「ne.jp」が第一ドメインと第二ドメインに該当します。その前に会社名や組織名が入ったりもします。
いずれにしても、ドメインは重複することがありません。迷惑メールフィルターはこの仕組を利用して特定の配信元のメールを識別しています。「@」の前に任意の文字列を指定することも多いですが、基本的に@より前はアカウント名(ユーザーID)になります。メールの使用者は各サービスの契約しているサーバーにアクセスして自分の領域のメールを閲覧・編集・送信することができます。
独自ドメインと無料ドメインどちらを使うべき?
通常、ドメインの取得や維持するには年間1,000円程度の資金が必要になりますが、アメブロやFC2ブログ、livedoor Blogなどのような無料ブログサービスを利用すれば誰でも無料でブログを作成して情報を発信することができます。こうした”無料で使えるドメイン”のことを無料ドメインといいます。例えばアメブロを例にすると「http://ameblo.jp/任意のID/」などの形式になりアメブロのルートドメイン直下にサブディレクトリが生成され、ユーザーが使えるURLになります。
無料ドメインは費用がかからないのが良いですが、以下のようなデメリットもあります。
・サービスが終了したらサイトも消滅してしまう。
・サイトデザインの自由度が低い。
・SEO的に不利になる可能性がある。
ただ、趣味でブログをやるだけなら無料ドメインでも良いですが、ブランディングやマネタイズにつなげていくなら独自ドメインの取得をオススメします。
DNS(ドメイン・ネームシステム)とは
ドメインはサーバーと紐付けられることで使用可能になると説明しましたが、ドメインと関連付けられているのは正確にいうと、そのサーバーの”IPアドレス”です。
この仕組をDNS(ドメイン・ネームシステム)と呼び、ドメインとIPアドレスの対応を管理しているサーバーを”DNSサーバー”と言います。検索窓にURLを打ち込むと、DNSサーバーに信号が送られてIPアドレスやサーバーを確認してデータを送受信します。
DNSサーバーがドメイン名からIPアドレスを調べることを”正引き”、IPアドレスからドメイン名を調べることを”逆引き”と言い、これらをまとめて「名前解決」と呼びます。DNSサーバーはプロバイダが管理していますので、インターネットにつながる環境であればWEBサイトやメールを閲覧することができます。
トップレベルドメインの種類と意味
トップレベルドメインには種類があることを簡単に解説しましたが、ここではもう少し詳しく触れていきます。第一レベルドメインはただの文字列ではなく意味がこめられているものも多いです。
分野別トップドメイン:gTLD(generic Top Level Domain)
第一レベルドメインの箇所で軽く解説しましたが、世界の誰でも利用することができるドメインと、特定の業界用のドメインがあります。
・誰でも登録が可能なgTLD
com 商業組織用
net ネットワーク用
org 非営利組織用
info 制限なし
・特定の分野に所属する人のみ使用できるドメイン
edu 教育機関用
gov 米国政府機関用
mil 米国軍事機関用
int 国際機関用
name 個人名用
pro 弁護士、医師、公認会計士
museum 博物館、美術館等
aero 航空運輸業界用
coop 協同組合用
jobs 人事管理業務関係者用
travel 旅行関連業界用 旅行業界
mobi モバイル関係用 モバイル
cat カタロニアの言語
asia アジア太平洋地域の企業
xxx ア◯ルトエンタテイメント
post 郵便事業関係者用
国コードトップレベルドメイン:ccTLD(country code Top Level Domain)
国や地域に割り当てられたドメインです。原則としてISO(国際標準化機構)が規定している2文字の国コードを使用しています。2017年1月現在250個程度のccTLDが登録されています。
・代表的なccTLD
ae アラブ首長国連邦
af アフガニスタン
ao アンゴラ
aq 南極
ar アルゼンチン
at オーストリア
au オーストラリア
bd バングラデシュ
be ベルギー
br ブラジル
ca カナダ
cl チリ
cn 中国
cz チェコ
de ドイツ
dk デンマーク
eg エジプト
es スペイン
gh ガーナ
gl グリーンランド
gn ギニア
gr ギリシャ
hk 香港
id インドネシア
in インド
it イタリア
jp 日本
kp 朝鮮民主主義人民共和国
kr 大韓民国
ly リビア
mg マダガスカル
mm ミャンマー
mx メキシコ
my マレーシア
ng ナイジェリア
nl オランダ
no ノルウェー
np ネパール
nz ニュージーランド
pe ペルー
ph フィリピン
pt ポルトガル
ru ロシア連邦
sa サウジアラビア
sg シンガポール
sn セネガル
sy シリア
tp 東ティモール
tr トルコ
tv ツバル
tw 台湾
uk イギリス
us アメリカ合衆国
uy ウルグアイ
va バチカン市国
ve ベネズエラ
vn ベトナム
za 南アフリカ共和国
スポンサー付きトップレベルドメイン:sTLD(Sponsored Top Level Domain)
特定の分野や目的に利用されること後援する組織や団体(スポンサー)がついているドメインです。他のドメインとは違い、取得することでドメインの利用基準を満たしている証になります。
.aero→航空運輸業界のTLD
.museum→博物館・美術館のTLD
.jobs→人事管理業務関係者用のTLD
.travel→旅行業界用のTLD
.mobi→モバイル関係用のTLD
Infrastructure TLD
「.arpa」が該当します。DNSサーバーで逆引きを行う場合やインターネット電話の対応付けを行う場合にのみ用いられる特別なTLDです。ユーザーが対象となることはありません。
ドメインを取得する方法
それでは実際に、ドメインを取得する手順について見ていきましょう。大手企業は独自のサーバーを持っていることも多いですが、個人でサーバーを使用したい場合はサーバーを借りる場合が多いです。個人が契約できるサーバーをレンタルサーバーといい、月1,000円程から借りることができます。ここでは割愛します。
おすすめドメイン取得会社
まず、ドメイン取得代行会社を選びます。ドメイン取得代行業者のことをレジストラと呼びます。
日本で有名なレジストラは以下です。
・ムームードメイン(https://muumuu-domain.com/)
GMOペパボ(株)運営による人気レジストラです。格安サーバーのロリポップやヘテムルを提供しているので連携が容易です。一番オススメのサービスです。
・エックスドメイン(https://www.xdomain.ne.jp/)
レンタルサーバー人気NO1のエックスサーバーが運営するドメイン取得サービスです。エックスサーバーとの連携がし易いのでおすすめです。
・バリュードメイン(https://www.value-domain.com/)
安価なドメインを利用することができるのに加えて、同サービスが提供している格安サーバーであるxreaやcoreserverとの連携がやりやすいです。
・お名前.com(https://www.onamae.com/)
GMOグループの有名なレジストラです。使い勝手は良いですが、Whois情報の公開は事前に設定しないと後で、追加料金が発生するので、そこだけ注意しましょう。
以上のいずれか、またはそれ以外のレジストラでドメインを取得した後は、
・ネームサーバーの設定
・アドオンの追加(サーバー側)
以下の二つの作業を完了させれば、ドメインが使用できるようになります。
新規ドメインと中古ドメイン
アフィリエイトなどマネタイズを考えていく場合、上位表示をさせてアクセスを呼び込むために検索エンジン最適化:SEO(Search Engine Optimization)の考えが必要になります。SEOでは過去のドメインパワーが引き継げると言われている中古ドメインを使用する人もいます。新規ドメインと中古ドメインは以下のように定義することができます。
・新規ドメイン
通常の手順で取得した独自ドメインのことです。
・中古ドメイン
中古ドメインとは第三者が使用していたドメインが期限切れなどが原因で手放されたものを言います。
新規ドメインの特徴として
・Googleにインデックスされ評価を受けるまでに時間がかかる
・任意の文字列を指定することができる
など育てるのに時間がかかりますが、メディア名やジャンル名でドメインを取得してじっくりとサイトを育てることが可能です。
対して中古ドメインの特徴は
・運営されていた時のドメインパワーを引き継げる可能性が高い(外れる可能性も高い)
・自分で探せば、独自ドメインの取得と同じ価格、手順で取得可能
・中古ドメイン業者で5,000円程度~購入可能
以上のようなものが挙げられます。
中古ドメインの効果は以下の記事で検証していますのでこちらを御覧ください。
また、アフィリエイトについてまだよくわからない場合は、下記の記事を参考にしてみてください。アフィリエイトの仕組みや意味など基本的な内容から、実際に実践していく方法まで網羅しています。
まとめ
いかがでしたか?今回はドメインについて初心者でも理解できるようにまとめてきました。ドメインがわからなかった人の理解の助けになっていれば幸いです。
WEBサイトの作成に必要なHTMLの書き方は、以下にまとまっているので参考にしてください。