ヤフオクで値下げ交渉された時の対処法とやり取りのコツ【出品者向け】
ヤフオクに不用品を出品して稼いでいる人で、値下げ交渉のメッセージをもらった経験のある人もいるかもしれません。
オークション初心者だと「落札方式のオークションで値下げ??」と不思議に感じる人もいるでしょう。
しかし、実はヤフオクには「値下げ交渉機能」が公式で実装されているので、あなたの出品方法によっては値下げ交渉を持ちかけられることもあるでしょう。
今回はヤフオクの出品者向けに、値下げ交渉された時の対処法を解説します。
ヤフオク初心者は、今後の出品時に参考にしてください。
目次
ヤフオクの「値下げ交渉」とは?
まずはじめに、ヤフオクで公式に実装されている値下げ交渉機能について解説していきます。
値下げ交渉とは
値下げ交渉機能とは、出品されている商品に対して、購入側が希望価格を提示して出品者側に値下げ交渉ができるシステムです。
購入ユーザー側から商品を見ると、このように「値下げ交渉する」が表示されます。
ここから出品者に希望価格を提示して交渉できます。
値下げ交渉の対応は4種類
もし、出品者側として相手から値下げ交渉をされた場合、以下の4つから対応を選びましょう。
1. 交渉を受ける(提示された価格で取引する)
2. 断る :ご希望にお応えできません
3. 断る :交渉価格より高い価格を希望
4. 断る :希望する価格を提示する
受けるを選ぶとそのまま購入者側から提示された価格で商品が落札されます。
他の3つはすべてお断りの内容ですが、断り方がそれぞれ違います。
選択肢のそれぞれの意味については後ほど詳しく解説しますが、値下げ交渉をされた場合には、この4つの選択肢があることは覚えておいてください。
値下げ交渉が可能になる2つの条件
値下げ交渉はすべての商品で可能なわけではありません。
出品している商品が以下の2つの条件を満たしている必要があります。
・定額出品、もしくはフリマ出品の商品であること
・出品時に「値下げ交渉あり」をONにしていること
この2つの条件がそろうことで商品ページに「値下げ交渉する」が表示され、交渉が可能になります。
詳しい設定方法を次で詳しく解説します。
出品する際に値下げ交渉のあり・なしを選ぼう
まず、値下げ交渉をされるためには「定額出品」か「フリマ出品」のどちらかで出品が必要です。
オークション形式ではあるものの、スタートと即決額を同じ価格にするのが定額出品で、出品した価格で即落札できるのがフリマ出品です。
つまり、定額出品とフリマ出品は「入札=即落札」になるため、ほぼ同じ機能と考えてもらって構いません。
ヤフオク!では「オークション機能」と「フリマ機能の」出品方法が実装されているため、このようなややこしい設定になっています。
オークション形式で出品するとオークションで出品するか、定額で出品するかを選択できます。
「定額で出品」を選択すると販売価格を入力する欄の下に「値下げ交渉を受け付ける」の項目が出ますので、これをONにしましょう。
(画像ではOFF、つまり交渉を受け付けない設定になっています)
一方、フリマ出品では必ず「値下げ交渉を受け付ける」が表示されています。
ここをONにして出品すれば、購入ユーザー側で値下げ交渉が可能になります。
(画像ではON、つまり値下げ交渉を受け付ける設定になっています)
これで購入ユーザーが出品した商品を見た時に、「値下げ交渉をする」の項目が表示されるでしょう。
「値下げ交渉を受け付ける」をOFFにすると、購入ユーザーには「値下げ交渉をする」は表示されません。
ヤフオクで値下げ交渉をされた場合の対処法
もし、値下げ交渉が来た場合は、どのように対応したらよいでしょうか。
ここでは値下げ交渉の対応について解説します。
ヤフオクの「値下げ交渉」に応じた方がよいか
まず、「値下げ交渉に応じたほうが良いかどうか」。
これについてはお好みで構いません。
交渉を受けるとその場で落札が決定します。
価格交渉して、出品者が交渉をOKした場合はキャンセルができません。
つまり出品者側にとって価格交渉は販売チャンスでもあります。
自分が納得できる価格であれば、できる限り応じましょう。
冷やかしのようなあまりにも安い価格を提示された、もしくは赤字になってしまうなどの納得ができない価格を提示された場合は断りましょう。
断り方も3通りありますので、状況や相手に合わせて適切な対応を選択してください。
値下げ交渉に応じる場合の流れと手順
まず、購入者側から値下げ交渉があると下記のように「値下げ交渉が来ています」と通知が入ります。
詳細を開くと、購入ユーザーがどのくらいの価格で交渉を希望しているかが表示されます。
今回の例で言えば、8,980円で出品した商品に対して購入者側は7,000円を希望しているのです。
相手の提示してきた価格(7,000円)で売ってもよい、交渉を受けるという場合は「交渉を受ける」を選択しましょう。
すると再度確認画面になります。
ここで「交渉を受ける」を押すと、その商品は購入者側が提示した交渉価格で落札されることになります。
この後は、通常の落札手続きをしてください。
値下げ交渉に応じない場合の流れと手順
値下げ交渉に応じない場合。
「交渉を受ける」の下に3つの断る選択肢があります。
1. 断る :ご希望にお応えできません
2. 断る :交渉価格より高い価格を希望
3. 断る :希望する価格を提示する
すべてお断りする選択肢ですが、それぞれ対応や意味合いが違います。
順番に見ていきましょう。
断る :ご希望にお応えできません
これは交渉の余地もなく、ただ単純に断りたいときに使用します。
「値下げしません」という意思表示です。
この選択肢を使うことはあまりありません。
こちらで値下げ交渉ありに設定しているのに、値下げ交渉に応じませんでは矛盾していますよね。
ただし、交渉してきたユーザーの評価が著しく低い場合や、冷やかしのような価格を提示された場合などでは、この選択肢を使用してもいいでしょう。
この選択肢はかなり冷たいニュアンスを含んだ選択肢です。
そのため、断ったユーザーから嫌がらせを受ける可能性もあります。
(評価の低いユーザーの場合、こう言った対応をしてくることがあります)
断った相手はブラックリストに入れておくのがよいでしょう。
繰り返しになりますが、この選択肢はかなり冷たい断り方です。
評価が著しく低いといった、そもそも取引をしたくないユーザーの場合はこの断り方でもいいのですが、できれば以下で解説する「希望価格より高い価格を希望」か「希望する価格を提示する」を選択しましょう。
断る :交渉価格より高い価格を希望
交渉で提示された価格に納得がいかない場合、この選択肢を選びます。
「提示した額よりも高い価格を再度提示してください」という意味になります。
ただ、こちらも「あなたの提示した額では不満です」と、相手に対して冷たく断るイメージが強いので、あまりスマートとは言えません。
メリットとしては選択するだけで簡単に断れるので、相手の提示した額にあまりに不満がある場合は使ってもいいでしょう。
例えば10,000円の商品に対して1,000円にしてほしいといった、非常識な交渉があった場合などです。
ですが、そういった特殊な例を除き、できれば次の「希望する価格を提示する」を使ったほうが売り上げに繋がります。
断る :希望する価格を提示する
おすすめの断り方はこの「断る :希望する価格を提示する」です。
これは「〇〇円なら値下げに応じますよ」というこちらから希望価格を提示できる選択肢になります。
「希望する価格を入力してください」の欄に、自分が希望する価格を自由に入力できます。
今回の例で言えば、8,980円を7,000円で売るのは厳しいので、例えば「8,000円」という自分の希望価格を提示して返信します。
この断り方は先の2つのように「受けません」「もっと高い価格を提示してください」と冷たく断るものではありません。
「この位だったら値下げできますがいかがでしょうか?」と相手とコミュニケーションの取れる選択肢です。
「交渉を受けません」では冷たく、「高い価格を提示してください」では相手も交渉に困ってしまいます。面倒に感じてそのまま交渉を諦めてしまう可能性も高いです。
一方、この価格提示する選択肢なら、こちらから価格を提示することで、「値下げの意思はあります」「ですが、値下げはこのくらいで考えています」とこちらの意思を伝えられます。
具体的な価格の提示によって、より相手も購入を検討しやすくなるでしょう。
「一応値下げはしてくれているし…この価格で買おう」
と、こちらの希望価格で購入してくれるユーザーも多いです。
基本はこの選択肢を使ってうまく売り上げにつなげていきましょう。
値下げ交渉で質問された時の上手な断り方
基本的に値下げ交渉は選択制なので、「お断りのコメント」を入れることはありません。
ですが、ごくまれに質問欄から値下げ交渉をしてくるユーザーもいますので、その場合の断り方について例文付きで解説します。
通常、ヤフオクに詳しいユーザーは値下げ交渉機能から価格を提示してきます。
ですが、値下げ交渉機能を知らないユーザーや、メルカリなどのフリマアプリに慣れたユーザーは直接質問欄より交渉してくることがあるでしょう。
(フリマアプリは交渉機能がなく、コメント欄から値下げ交渉するため)
この場合、質問を無視してもかまいません。
ヤフオクの質問は回答しなければ表示されないため、ほかのユーザーに不安を与えることもありません。
ですが、相手はただ質問機能を知らないだけの場合もあります。
ここで丁寧な回答をしてあげると、価格を上げて購入を決めてくれることもあるでしょう。例題を示しますので、下記のような形で回答してみてください。
回答した後、相手から希望価格で買いたいという返信が来て、まだ値下げ交渉機能がよくわかっていないようなら、こちらで商品の価格修正をして再出品して買ってもらうのも1つの手です。
まとめ
今回はヤフオクの出品者向けに、値下げ交渉を持ちかけられた時の対処法を解説しました。値下げ交渉をされても対応の仕方によっては、双方にメリットがある取引にできます。ぜひ今後の取引の参考にしてください。