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翻訳者の年収・仕事内容は?求人の探し方や将来性を徹底解説

翻訳 仕事
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翻訳の仕事は、自分のスキルや得意分野を活かしたり、在宅で受注できたりするメリットがあるため、興味を持っている人も多いでしょう。

外国語は簡単に習得できるものではありませんから、翻訳スキルを持っているのであれば、その能力が活かせるお仕事をすることはとても良いことです。

今回の記事では翻訳の仕事内容や年収をまとめて、実際に翻訳者になるための方法も解説していきます。

また近年では、翻訳の仕事がなくなるという話もあるため、翻訳の将来性もまとめます。この記事を読めば翻訳の仕事について理解できますよ。

翻訳のお仕事ってどんなもの?


ではまず、翻訳のお仕事とは一体どんなものなのかということについてご紹介していきます。
翻訳の仕事についての具体的な内容や、翻訳業の種類について述べていきますね。

翻訳の仕事とは

翻訳の仕事とは、本や絵本などの文芸や研究論文、映像などに使われている外国語の文章を、日本語に訳す仕事です。

翻訳家でなくても、例えば、自分の職場やカフェにおいて、英語が分かるので仕事の一環として翻訳の仕事をする場合があります。

翻訳そのものの対価として報酬を受ける場合には、きちんとした翻訳家である必要があります。

こんなにある翻訳業の種類

翻訳業の種類には、かなり多くのものがあるのです。

翻訳する外国語は英語だけではなく、ロシア語やタイ語、タガログ語、中国語などの需要も高まっています。

順に解説していきます。

文芸翻訳

文芸翻訳とは、小説や絵本、ノンフィクションの作品などの文芸作品を翻訳する翻訳業です。有名な方として挙げられるのは、村上春樹さんや柴田元幸さんですね。

シリーズ映画として有名な「ハリー・ポッター」は松岡祐子さんがされましたが、こちらも文芸翻訳です。

実務翻訳

実務翻訳とは、会社や研究者が利用する資料や文章などを翻訳する翻訳業です。

実務翻訳が発生するジャンルは、コンピュータやゲームなどのIT・テクニカルに関連するジャンルや、医療機器や薬などのメディカルに関連するジャンル、銀行や証券などの経済・金融に関連するジャンルなど多岐に渡ります。

実際に翻訳する文書には、

・契約書
・ニュース記事
・企業ホームページ
・マーケティング文書
・ガイドライン

等があります。

映像翻訳

映像翻訳とは、映画にドラマ、ドキュメンタリーなどの映像を翻訳する翻訳業です。

翻訳する映像は上記のものにとどまらず、企業のPR映像にYouTubeなどのWeb上の動画や、展示会や美術館などの施設で流す映像などもあります。

映像翻訳の方法に挙げられるは、「吹替」や「字幕」、「ボイスオーバー」などです。

吹替では、声優が演じる日本語の台詞を作成します。
耳で聞いても分かりやすい言葉であったり、吹替をする対象となる人物の口の動きに合った言葉であったりするものを選ぶことが重要となるわけです。

字幕では、画面上に日本語の訳を表示させます。
字幕付きの映像を観る人は、映像を観ながら字幕を読みますよね。

そのため、パッと見て理解が可能な言葉である必要があり、1秒の台詞に対して日本語は4文字などの細かいルールが定められています。

ボイスオーバーでは、元の外国語の音声を小さな音で流したまま、同時に日本語の音声を流します。吹替ほど対象となる人物の口の動きに気を付ける必要はありません。
また、文字数も字幕のように限られているわけではありません。

翻訳に求められる言語の種類

前述では、翻訳業の種類についてお伝えしました。では、実際に翻訳される言語は、どんなものがあるでしょうか。

ここでは、翻訳需要のある言語についてお伝えしていきます。

英語の翻訳

英語は、翻訳の仕事件数も多い言語です。
翻訳と言うと、まずは英語を思い浮かべる人も多くなっています。

実際に、クラウドソーシングサービスなどで案件を確認しても、英語を翻訳してほしいという案件が圧倒的に多いです。

英語は、学校で学ぶことから習得がしやすい言語でもあります。
翻訳家を目指すなら、英語の習得はその第一歩となりますね。

ロシア語の翻訳

ロシア語も、翻訳が求められる言語の一つです。
しかし、その需要は高くありません。

なぜなら、ロシアの本でも英語で書かれたものが多く、結局は英語の翻訳となるからです。
また、ロシア語の文献は、ドイツ語やフランス語で書かれた文献よりも劣ると言われているためでもあります。

たとえ需要があっても、ある時とない時との差が大きいというのが現状です。

タイ語の翻訳

タイ語の翻訳は、需要が伸びてきていると言われています。
主なタイ語の文書は、それぞれの県の観光パンフレットです。

タイ語には、声調記号や母音は縦横上下に付くという特徴があります。
そのため、タイ語を翻訳する時には、声調記号の場所や段落を間違えないように気を付けなければなりません。

翻訳の方法としては、ネイティブのタイ人が日本語からタイ語に翻訳し、それをタイ語翻訳家(日本人)が、原文と比べるとういダブルチェック方式が確実でおすすめされています。

(参考URL:https://ameblo.jp/thaigotsuyaku/entry-11570957889.html

タガログ語の翻訳

タガログ語は、フィリピンで話されている言語の一つです。

フィリピンには多くの方言があるので、タガログ語を翻訳する時にも方言を習得しなければならない時があり、注意が必要です。

中国語の翻訳

中国語の翻訳は、中国の情報Webサイトや中国の動画を見るために必要不可欠であり、高い需要を有しています。

中国語の自動翻訳ツールなどはまだまだ精度も低く、それだけで正確な内容を知ることは難しいです。

中国ドラマの需要も高まっているので、以上のことから判断しても、今後中国語の翻訳の需要が下がることはまず無いと言えます。

点字の翻訳

点字の翻訳は、本の文字が視覚障害によって読めない人に、文章を点字に変えることを指します。それによって、視覚障害のある人にも本に書いてある内容を理解してもらったり、作品としての感動を得てもらうことが可能となるわけです。

駅の切符販売機やデパートなど、点字を使われている箇所は増えています。
しかし、点字化されていないところはまだまだあるので、需要は高い翻訳業になります。

翻訳家になるには


では、実際に翻訳家になるには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。

高校卒業後の進路を選択する

まず、高校卒業後の学校選びですね。
大学に行くなら、外国語系の大学や英文科に進学しましょう。

これらの大学を卒業したら必ずしも翻訳家になれるというわけでもないですし、必須でもありません。しかし、一日の多くの時間を過ごすことになる大学ですので、語学系を選んでおいて損はありません

大学へ行かずに、翻訳スクールや翻訳専門学校へ行くという方法もあります。
これらの学校は、翻訳会社が経営している場合もあり、直接仕事に繋がる機会に優れています。
翻訳家になりたい仲間もいますし、翻訳関係の人脈ができる可能性もありますよ。

大学(専門学校)卒業後は実際に翻訳の仕事をする

語学系の大学や翻訳の専門学校を卒業した後は、翻訳専門会社に就職することができたら翻訳家として働けます。

翻訳会社に登録をして、仕事を回してもらうという方法もあります。

あとは、翻訳の仕事をしたいのなら翻訳の関連会社に就職するのも一つの方法です。
字幕翻訳ができる映画などの制作会社に就職したり、貿易系の翻訳ができる貿易会社に就職したり、翻訳雑誌社に就職したりするなどの方法です。

翻訳家に必要な資格

翻訳家になるためには、これがなければダメだという必須の資格はありません。
しかし英語の場合は、英検1級、TOEIC900点台の英語力が求められます。

また、社団法人日本翻訳協会主催のJTA公認翻訳専門職資格試験(http://www.jta-net.or.jp/)に合格していると、就職する際や仕事で有利に働く場合があります。

翻訳家の年収


ではここで、翻訳家の年収についてお話ししますね。

翻訳家の年収は、平均で500万円以上600万円未満となっています。
最も多いのは300万円未満であり、次に多いのは300万円以上400万円未満となっています。

平均年収600万円未満の人数が多いですが、900万円~1,500万円の人もいるので、それによって平均年収が引き上げられている印象です。

(参考URL「翻訳家の平均年収と年収分布」:https://honne.biz/incomeStat/c1131/

翻訳で仕事を始めるには?求人先や仕事のとり方


では、実際に翻訳で仕事を始めるにはどうすれば良いのでしょうか。
「翻訳家になるには」の見出しでも簡単に就職先などを説明しましたが、ここではもう少し詳しく説明していきます。

翻訳の求人先は?

翻訳の求人先は、翻訳専門会社から翻訳に関連する会社まで、様々です。

1.翻訳専門会社に就職する
2.翻訳関連会社に就職する
3.翻訳会社に登録する
4.人脈を作っておく

などがありますので、下記パターンを読んで、自分に合いそうな方法を考えてみてください。

1.翻訳専門会社に就職する

翻訳専門会社に就職すれば、専任の翻訳家としてもちろん働くことが可能です。
しかし、一般的に求人数は少なく、求人では実務経験が求められます。

そのため、翻訳専門会社に就職するには、海外との取引があるなど、翻訳の仕事もする機会がある会社に入社して、翻訳の実務経験を積んでから翻訳専門会社に挑戦するという方法を採ることもできます。

2.翻訳関連会社に就職する

翻訳に深く携える会社に就職するという方法もありますよ。
例えば映画・DVDなどの制作会社には、字幕翻訳を請け負っているところもあります。

貿易系の翻訳ができる貿易の会社や、特許・産業の翻訳や法律・医療関係の翻訳ができる一般の会社などもあります。

これらの会社や翻訳雑誌社、特許事務所などが、翻訳家を募集している場合があるのです。

このような会社に就職するために特別な試験は必要無く、履歴書などを送る通常の方法で応募することができます。

しかし、翻訳以外の事務や雑務も仕事内容に含まれているので、あくまで翻訳に携われるというイメージで就職するのが適切です。

3.翻訳会社に登録する

こちらは求人・就職という面では少しずれますが、翻訳会社に登録することで仕事をもらうという方法です。これは、どこかの会社に就職するというよりも、フリーランスとして活動する場合になります。

登録方法は、翻訳会社の課題であるトライアルをクリアするという方法です。
仕事の紹介料は報酬から引かれますが、仕事を回してもらえることがあります。

ただし、会社によっては仕事をもらえる人が少なかったり、取り分が少なかったりする場合もあります。

フリーランスは、実力によって仕事量が変わってくるので、品質の高い仕事を地道に丁寧に作って、経験と信用を積み重ねていくことが重要です。

4.人脈を作っておく

以上のように翻訳専門会社に就職する場合でも、翻訳関連会社に就職する場合でも、翻訳会社に登録する場合でも、予め人脈を作っておくことが必要となります。

例えば、大学や翻訳の専門学校で他の翻訳家と知り合いになっていたら、その人から仕事を回してもらえることがありますよ。

あとは、学生時代に出版社などでアルバイトをして翻訳の機会を獲得し、実力が認められると、そこから繋がって翻訳の仕事に携われるケースもあるようです。

翻訳は在宅で始められる

いきなり会社に就職することがハードルを高く感じて抵抗があるなら、まずは在宅で始めるという方法もあります。

上記に述べた「翻訳会社に登録する」というのも、この方法に当てはまります。
在宅で翻訳の仕事を始めるには、クラウドソーシングを通じて仕事を得るという方法が一般的です。

翻訳の仕事におすすめのクラウドソーシング

クラウドソーシングで翻訳の仕事を得る場合、多くのサービスがあります。
おすすめのクラウドソーシングを紹介していきますね。

アメリア


→アメリアはこちら
まずは、「アメリア」です。

「アメリア」は、翻訳家のネットワークであり、翻訳の仕事を獲得することとスキルアップを応援してくれる、有料で会員制のサービスとなります。

Conyac


→Conyacはこちら

次に、「Conyac」です。
「Conyac」は、翻訳の仕事を得られるクラウドソーシングサービスです。
無料で登録ができ、報酬やスキルアップのためにレベルテストを受けることができます。

ランサーズ


→ランサーズはこちら
そして、「ランサーズ」です。

「ランサーズ」は、有名なクラウドソーシングサービスです。
無料で登録ができ、そこから翻訳の仕事を探して提案するという方法で仕事を得ることができます。

3つのクラウドソーシングサービスの比較

では、上記3つのクラウドソーシングサービスを比較して、どういう人にどのサービスが向いているのか解説していきますね。

まず「アメリア」は、未経験でも翻訳の仕事を始めることができます。
これは「ランサーズ」も「Conyac」も同じですね。

しかし、「アメリア」の最大の特徴として、およそ300件もの翻訳関連求人を閲覧することができ、更に応募することもできます。
また仕事をするためのカウンセリングを受けられるサービスもあり、悩み相談や勉強会など、翻訳仲間と気軽に交流を図れる掲示板も用意されています。

よって、翻訳家として在宅でも本格的に翻訳の仕事を行いたい、もしくは在宅から始めるけれどゆくゆくは会社に就職して翻訳をしたいという人は、「アメリア」を利用するのが良いですね。

「アメリア」は、翻訳トライアスロンなどの試験を受けてどんどんスキルアップを図り、会社で評価されるスキルの証明にも繋げることができます。

しかし、そこまで具体的に会社に就職して翻訳をするイメージが無いといった場合や、もう少し気軽に始めてみたいという場合には、「Conyac」がおすすめです。

「Conyac」では、登録時にテストがありません。
また、最初は短い文章の翻訳から挑戦をして、少しずつスキルアップを図っていくことも可能です。

レベルテストを受けて、より高い報酬を目指したり翻訳の機会を広げることもできます。しかし、レベルテストに合格できなくても簡単な依頼は受けることができます。

さらに、もっと気軽に翻訳の仕事を始めたいという場合には、「ランサーズ」がおすすめです。

「ランサーズ」で翻訳の仕事を得る場合には、登録をして、翻訳の仕事に提案し採用されるだけで仕事を得ることができます。

「ランサーズ」は翻訳だけではなく、プログラミングやWebライターなど、幅広い仕事を取り扱ったクラウドソーシングサービスです。そのため、翻訳のためのスキルアップ制度などはありません。

その分、自分で翻訳家だと名乗れば翻訳家として仕事ができますし、最も気軽に翻訳の仕事を始められる方法の一つです。

【関連記事】
ランサーズは以下の記事で解説してます。
ランサーズとクラウドワークスの違いを比較!初心者ならどっちがいい?

翻訳の仕事がない時の4つの対処法

しかし、せっかく翻訳の仕事を始めようと翻訳会社やクラウドソーシングサービスに登録したのに、仕事がないという場合もあります。

最初の一歩として仕事を得られても、初心者が継続して仕事を得るのは難しく、待っていても仕事は舞い込んできません。

そのため、積極的にこちらから動くことが大切です。
具体的な方法を紹介しますね。

対処法1.登録先へ自分のスケジュールを知らせるなど積極的に働きかける

登録先で自分が埋もれないように、登録先へは自分の存在を積極的にアピールしましょう。

例えば、登録している会社の担当者は、常に全員の翻訳家のスケジュールを把握しているわけではありません。

そこで、自分のスケジュールを登録先の担当者に知らせると、把握してもらうことができ、結果的に少しでも多く仕事を得ることに繋がります。

また、登録先に挨拶メールやハガキなどを送るのも、自分をアピールする有効的な方法です。自分の存在を定期的にアピールしておけば、多くの翻訳家に埋もれることなく名前を覚えてもらい、少しでも仕事に繋げることが可能です。

対処法2.別の翻訳会社などに新たに応募する

今の登録先に仕事が無いのなら、登録先を増やしてしまいましょう。
登録先を増やすことで、当然ですが、仕事を得る機会は広がります。

その時にも、手当たり次第に登録するのではなく、扱うジャンルやトライアルなどのテストの傾向をしっかりと見極めてから登録しましょう。

対処法3.翻訳関係者のイベントに参加する

翻訳の仕事をするには、人脈を作ることが重要だと述べました。
ここでも目的は同じで、交流会やイベントなどに参加することによって人脈を作っておくと、そこから仕事を紹介してもらえることもあります。

普段から交流会やイベントには参加するようにしておけば、より仕事を得る機会は増えますね。

対処法4.登録先へ最新の経歴書を送る

仕事を積み重ねて実績が増えたら、登録先へ最新の経歴書を送るなどして、自分の情報を更新しておきましょう。

登録先は、翻訳会社であれば翻訳家の実績を把握するのは難しいので、実績が増えたならアピールすることが大切です。また、多くの翻訳家に埋もれてしまう対策にも繋がります。

少しでも多くの実績をアピールしてしっかり情報を更新していくと、仕事を獲得する機会が増えます。

翻訳家の需要は?仕事がなくなる可能性


翻訳家の需要は、グローバル化に伴い高まっています。
しかし、人工知能(AI)の登場によって、翻訳の仕事が無くなるのではないかと言われていますよね。

確かに、文芸翻訳等の人間にしかできない繊細な表現以外の翻訳は、AIが担う可能性があります。ルールにさえ従えば翻訳できる内容は、機械が行なっても問題ありません。

実際に、Google翻訳等を使っていれば分かりますが、AIによる翻訳も一部精度を上げてきています。

しかし、翻訳の仕事の全てがAIに取って代わられるのかというと、一概にそうであるとも言えません。

AIによる翻訳は、精度が上がったものもあるといってもまだまだ簡素なものであり、元の言語が表したい内容が伝わらないことも多いからです。

従って、翻訳家として生き残っていくために、常に翻訳のスキル・表現力を磨き続けましょう。翻訳の作業には根気も必要なので、精神力を鍛え続けることも大切です。

また、専門分野に長けていると、より翻訳家として生き残れる強みになります。
翻訳も、時代の流れに敏感であることが必要なので、常にアンテナを張って世界の流れに留意しながら、時代に沿った仕事を獲得していきましょう。

まとめ

今回は自分のスキルや得意分野を活かして、在宅で働けるお仕事の代表とも言える翻訳のお仕事について年収や仕事内容、実際に翻訳者になる方法をまとめてきました。

また自動翻訳の発達を考慮した上で、翻訳業の将来性についても考察しました。翻訳のお仕事はまだまだ先がありますし、単発のお仕事であれば高単価でお小遣いを稼ぐこともできるお仕事です。

今後も語学力を磨いておいて損はなさそうですね。

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